滋賀岐阜一泊二日 二日目
二日目、雨予報ではあるものの、朝はまだ曇り空である。眼下の岐阜羽島駅にも、深夜には停車していた新幹線の姿はなく、始発から動き出していた。駅で『小原めだか』の伊藤さんが迎えにきていただき、向かうは各務原市のオアシスパークである。
TEAM DEKOBOKO主催の「めだか De Festa」に主催メンバーである凸凹めだかsaiさんよりお誘いいただき、参加させていただいたのであった。
オアシスパークのお土産店と食事処前という開けた場所で、ガラス張りの天井で明るく、雨も防げるイベント向きの場所であった。噴水広場や水族館アクアトト岐阜などもあることから、多くの人が集まる場所でもあった。見ていると、メダカイベントがあることを知らずに立ち寄っている親子連れなども多い様子で、特にメダカ掬いの人気は高く、いつまでも人だかりが途切れない様子で、大いに盛り上がっていた。
「人とメダカの交流を目的とした改良メダカの合同販売会」とされており、地元を中心に関東、関西などからも10軒ほどの出店者が集まっていた。コロナによる緊急事態宣言や蔓延防止措置などにより延期されていたが、この7月4日に無事開催されたのであった。以前の経験から、混雑の緩和を目的に有料の先行入場という形をとっていたのだが、ブースの用意をして振り向くと、そこには長蛇の列ができていたのであった。
あまりの並びように、時間前の開場となったのだが、それぞれのブースはすぐに人だかりに埋もれており、ブースによってはてんてこ舞いな様子も見られた。来場者は500人近かっただろうか、メダカ歴のある人から、まだ飼育歴の浅い人、これから飼う人、飼ってみたい人といった具合に、様々な人々が訪れていた。図鑑を手にとってはメダカの種類の多さに驚く人などもおり、この機会に飼ってみようと話す方もい
たりと、やはりメダカは人を惹きつけるものを持っていることが強く感じられた。こうした生体販売のイベントでは、今までの経験上、本屋さんは暇なことが多かったのだが、メダカの場合は少し違った。思ったよりもといったら失礼だが、本を求める方は多く、会話も盛り上がっていた。以前にお会いしたことのある方、SNS上でつながっていた方、熱心なメダカ愛好家の方々と話すのはもちろん、初心者の方々も本を見ながら飼い方や選び方など、話題は尽きず、楽しい時間でもあった。
そして、イベント準備にお忙しい中、メダカも見せていただいた。
『川の中のめだか』さんのブースではブラックリム系に目が止まった。黒と朱色の組み合わせは、やはり人気のある表現で力を入れられている。
“炎華” “星のきらめき”と“来光”の交配系統
“奈々美” 『めだかの宿』の金尾さんがお孫さんの名から付けたという“紅薊”系品種
『こじまメダカ』さんでは、ラメメダカが目に飛び込んできた。「ラメや光体形、幹之」が大好きとおっしゃり、なるほどといった魚の出来映えであった。
オレンジ青オーロララメ その名の通り青みがかった体に頭赤の表現で、細かなラメが映えていた。
“夜桜”ד女雛”の交配をF3まで進めているもので、その表現から“煌タイプ”と呼ばれていた。
数種類を撮影させていただいていると、あっという間に開場時間になった。その後は前述の通りのひとだかり。しばらくして一息つく頃には、それぞれのブースに並べられていた容器も空きが目立っていた。久しぶりのイベントは、和気藹々とした雰囲気に満ちた楽しい時間であった。