岐阜県美濃市にある『道三めだか』訪問

『メダカ百華第11号』の発売日が2021年5月13日のこと、皆さんのご支援があって、『メダカ百華第11号』も前号、前々号より早く、多数の販売が出来ている。

「売れて良かったね!」と言われると同時に、制作側としては、次号『メダカ百華第12号』をどう作るか?に悩む日々が続くようになる。

メダカという一つの魚をテーマに160ページ弱の本をまとめるのって、結構、大変なのです(汗)
本を作る時にどんな本でも手を抜くことはない。ただ、いくら集中して撮影すると言っても、モデルとなる魚を自分たちが繁殖させている訳ではなく、全国各地のメダカの生産者、愛好家の方々の手によって作られたものを撮って歩くことがベースになる。

『メダカ百華第11号』では、神奈川県川崎市在住の中里良則氏が固定されたリアルロングフィン、愛媛県西条市在住の垂水政治氏が作られた“鱗光ロングフィン”דモルフォ”、福岡県古賀市在住の田中拓也氏が作られた“モルフォ”、“モルフォ亜種”という今後、多くのメダカ愛好家に親しまれ、その血統が受け継がれていくだろう系統が一挙にリリースされ、否が応でも注目度が高くなったのだが、『メダカ百華第12号』で、それ以上の状況になることは考えにくく、メダカが見せる表現がある程度出揃った今日、これまでの魚の表現から大きく変化したものを求めるのは難しい面が大きく、作り手としてはプレッシャーをいつも以上に感じているのである(汗)

今月になって、動き始め、ぼんやりとどんな特集、内容にしていくか?は見えつつあったのだが、一昨日、岐阜県美濃市にある『道三めだか』さんを初訪問させて頂いて、一つの大きな柱が明確に見えたのである。

『道三めだか』さんのことを知ったのは、インスタグラムからであった。

https://www.instagram.com/dosanmedaka/

体外光系とラメ系統で目に止まるメダカの写真をアップされていたからである。

2020年10月31日にアップされた三色体外光、11月9日にアップされたブルー体外光、11月16日の三色体外光、そして11月19日にアップされた、「オーロララメラメ」、12月18日にアップされた「オーロララメラメ」、2021年1月25日にアップされた三色体外光“キカイダー”、2月28日にアップされた「オーロララメラメ」、そして、3月18日に仮称ながら“ラメ王”という呼称を発表され、その後アップされるメダカをじっくりと見させて頂き、DMさせて頂いたのである。

快く、訪問を受託くださり、2021年6月26日に初訪問が叶ったのである。

新幹線で名古屋に行き、特快に乗って岐阜駅へ!そこでレンタカーを借りて、岐阜県美濃市に向かった。
『道三めだか』さんへは岐阜駅から26kmほど!近いものである。

国道156号線を北上し、そこから直接右折すれば、『道三めだか』さんに到着できる。ナビによっては裏道を示すこともあるそうだが、「156号から右折」と覚えておかれると良いだろう。

中尾兄弟にご挨拶させて頂き、早速撮影を開始!

合計400個弱のプラ舟が整然と並ぶ『道三めだか』さんのメダカ繁殖、育成設備である。中尾兄弟それぞれの飼育場が別々にあり、「陣地が違うんです!」と笑っておられた。この数をお二人でしっかりと管理されておられ、グリーンウォーターになりかけているプラ舟を「この水の状態は見せたくない、暑くなってきて水換えが遅れ気味…」と言われた言葉から、いつも透明度の高い水での育成を心がけておられることはすぐにわかった。
屋号の『道三めだか』は、お気付きの方も多いだろうが、美濃の国の戦国大名として知られる斎藤道三に由来するものである。

こちらが、『道三めだか』さんの名を広く知らしめることになった系統の一つ、“ラメ王”である。
元々、“ラメ王”は管理ネームだったのだが、その姿、ラメ表現から、見た人からは「“ラメ王”」と認められるところがあり、これが『道三めだか』さんのハウスネームの一つになっていくに違いない。
“ラメ王”は“夜桜”דオーロラ黄ラメ”の中から黄色なしでラメ鱗がきっちりと現れたオス一匹を見つけられたことから始められた系統で、そのオスの特徴を表現しようと現在F5まで作られた系統である。中尾兄作の系統で、ここでは中尾兄弟が「自分の方が綺麗だ!自分が質を上げた系統だ!」と楽しそうに言い合っていたところが印象的であった(笑)
そういう身近な競争相手がいるって羨ましい限りである。

松井ヒレ長オーロラ黄ラメ幹之、ハウスネーム“忘却の翼”も『道三めだか』さんの作るものは、ラメ鱗が多く、美しく仕上げられていた。
「丸玄さんから入手した魚を累代しただけです…」と言われておられたが、種親を決め、育て、次期種親を選定して育て上げられた魚は、すでに中尾兄弟の色が魚に表れているのである。

こちらは中尾兄が作られた“緑翠(りょくすい)”である。“オーロラ黄ラメ体外光”に、“三色幹之”ד夜桜”の交配から出てきた体外光が緑色がかったオスを交配して進められている系統である。次世代も2cmを超えるサイズで見せて頂いたが、緑色味を帯びた体外光を見せる個体が見られ、この後の展開が楽しみな系統の一つだと感じた。

こちらは中尾弟作の三色体外光、“キカイダー”である。

「“キカイダー”??」と思ったのだが、

このキャラクター由来の管理ネームであった。体外光の左右で模様が異なるものをイメージされたそうである。「えっ?“キカイダー”知らないの?」と言われそうだが、自分とは世代が違う人たちのキャラクターだったのである(汗)

こちらは“キカイダー”のレアな表現なものだと言われる。“キカイダー”は、4年前から中尾弟さんがオーロラ黄ラメ体外光から進めてこられた系統で、『道三めだか』さんの注目品種の一つになっている。

こちらは三色体外光の“マスオ”(苦笑)

こちらは三色体外光の“ワカメ”(笑)、そう中尾弟さんは、三色体外光のタイプ別に「サザエさんシリーズ」をタイプ名として使っておられるのである。「三色体外光って言っても複数の系統があると思っていて…」と言われ、それぞれの特徴をまとめていこうとされているのである。ハウスネームだけではなく、こういった個人的な管理名、魚名的なものも改良メダカを楽しむ上では「あり」だと感じた。

こちらは“虎徹(こてつ)”こちらも中尾弟さんが進めている系統で、三色体外光から出た渋目の体色で進めている系統である。

こちらは中尾兄の三色体外光フルボディタイプである。

こちらは中尾弟の三色体外光の早墨タイプである。

こちらは『道三めだか』さんの作る“夜桜”である。ラメの雰囲気、並びの綺麗さは『道三めだか』系統独特である。

今年でメダカ繁殖歴6年となった中尾兄弟であるが、早朝から夜の8時まで、楽しみながらメダカを見つめ、より美しいものを作るために水換え等の日常管理を怠らない方であった。

Instagramを始められたのは去年のことで、そこからグングンとフォローワーが増えた『道三めだか』さん、現在のようにメダカ人口が増えた中では、その注目度の高まり方は特別なものだとも思えた。実際、今回、『道三めだか』さんに取材に行くということを自分のInstagramに載せたところ、多くの方々から「楽しみです!」、「嬉しいです!」と『道三めだか』さんのサポーター的な方々から肯定的なメッセージだけを多数いただけた。

それこそが、『道三めだか』さんの人気を表すもので、他に言葉はいらないと感じた。

岐阜県美濃市曽代508-1
ここに『道三めだか』はある。

基本的には土日祝日の朝10時から日没まで、メダカ愛好家の来店を迎えてくれるそうである。
実際に行った人たちだけが感じることのできる『道三めだか』さんの魅力をご堪能頂ければ!

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