静岡県沼津市、東海道線の片浜駅から15分ほど歩くと、踏切すぐのところに『めだか屋こうちゃん』がある。道路からも低いブロック塀越しにジャンボダライが並んでいるのが見えるのでわかりやすい場所である。

 2020年の春にオープンしたのだが、折しも新型コロナウイルスによる緊急事態宣言なども重なり、今年も現在は基本的には営業を自粛されている。それでも店主の加藤さんは、元々の生き物好きということもあり、精力的にメダカ作りに励まれている。

 容器には数多くのメダカ達が群れ泳いでいた。加藤さんは凝り性な方で、らんちゅうを長年深く追求されている。また、イシガメやクサガメの色彩変異などをコレクションし、それらの繁殖をコンスタントに行いながら楽しまれてもいる。元々はそうした趣味の一部としてメダカを飼われていたが、どんどんと容器も増えていき、販売部を立ち上げるまでになったそうだ。本業のお仕事もあり、そちらがお忙しいこともあり、お店の営業としては日曜祭日になる。自粛中ではあるが、お休みの日に世話をしていると、道路沿いということもあり、訪れたお客さんの相手もされているそうだ。

 お好みはヒレ長品種とのことで、扱われている品種もヒレ長表現がメインである。

 優雅に広がるヒレの表現に惹かれ、三色ラメや楊貴妃など複数のヒレ長系統を累代されており、力の入りようがよくわかる。


 三色ラメは特に気にされており、墨の表現やヒレの出来はうまくいきながら、朱色をより濃くすることを意識して、管理法などを色々と試されていた。


 こちらは朱色を持たない個体。白黒の体に青いラメが映えていた。個人的に好きなタイプであった。


 “明けの明星”と呼ばれるオーロラ黄ラメヒレ長の三色表現タイプ

 オークションなどもこまめにチェックされており、最新品種や人気品種をいち早く導入することも心掛けておられた。それは商売というよりもご自分の楽しみ的なところのようだ。そうして楽しまれながら、多くの人とメダカを楽しみたいとお考えである。

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