『うなとろふぁ〜む』訪問

 埼玉県『うなとろふぁ~む』にお邪魔した。一昨年12月からハウスの全面立て替えに取り組み、昨年2月に奥行き30m強間口6.3mと5.4mのハウス2棟がメダカ専用として稼働した。
 夏場の温度上昇などを考え、容器はすべて地面に直置きにされている。一見すると水抜きが大変なような感じだが、地面には排水用の配管が施され、メンテナンスがしやすいように工夫されている。以前のハウスよりも天井が高くなり、風通しの工夫なども施され、お客さんも過ごしやすく、魚の管理にも好感触を得られていた。


 こちらは販売用のハウス。ずらりと並んだプラ舟には数十匹のメダカが品種別に収容されている。じっくりと見ながら、お気に入りの個体を探すお客さんも多い。

数個おきに空の容器が挟まるが、これはメンテナンス用で、メダカを横に移動することで定期的に容器の丸洗いがしやすいローテーションを組んでいる。お薦めのペアやセットが組まれていたり、数十匹が泳ぐ中から選ぶことができるようになっている。

 入り口すぐには、ペアや繁殖セットなどが収容された容器が並ぶ。

 スタッフが吟味したセットになっており、まずはここからチェックする方も多かった。こちらを見て、群れの容器を見てと、個体探しを悩むことも面白さでもある。

 もう1棟は、採卵している種親槽と育成槽のハウスである。

 バックヤードは非公開という所も多いが、こちらもお客さんに公開している。これは販売しているメダカがどんな親から産まれているかや、稚魚の群れを見ることでどんなタイプが兄弟にいるかや、どれくらいの割合で表現が分かれるかなどを参考にしてもらいたいという山崎さんの考えからである。

 選別前の容器では、餌を求めて幼魚達が群がってきていた。
 この見せ方は好評のようで、訪れたお客さんのほとんどが親メダカを見学し、購入の参考にされていた。
 昨年は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令などにより、休業やお客さんの減少もあったそうだが、その間に施設を更新するなど、閉めているからこその時間を有効に使われたそうである。営業再開後には、訪れる人も増え、忙しい日々に一安心したそうである。訪れ
る方の8割近くは初めて来るお客さんや初心者の方だそうで、メダカ愛好家が増えていることを実感されていた。
 ご夫妻2人だった『うなとろふぁ〜む』だが、スタッフも加わったことで、視察や仕入れに出たりと、新たな品種の導入など、精力的に動かれている。

琥珀ラメ

初期から取り組んでいるお気に入りの品種である。黄金色の姿はお客さんの反応もよい。

”アースブルー“に“アース紅白”


 まだ仮称ではあるが、三色ラメと三色ラメ体外光の交配から進めている系統。

黄白(おうはく)体外光

 三色体外光から、あえて黄色の表現に持っていっている。明るく涼しげな姿であった。

 まだまだ、さらなる規模の拡大も計画されている。現状に満足せず、常に前進することを考える『うなとろふぁ~む』であった。

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