輝く胸ビレ ”サンセット極龍”
宮本浩克氏繁殖の“サンセット極龍”
愛媛県『めだかのビーンズ』がリリースした幹之メダカの一タイプで、幹之独特の青白い輝きが胸ビレにも乗った姿になる。第5回鑑賞メダカ品評会で、愛媛県の田中敬士氏がこの呼称で出品され、注目され始めた系統である。
元々、メダカの胸ビレには色が乗りにくいのではあるが、“サンセット極龍”では、はっきりとわかるほど厚みのある表現に作り上げられている。
「サンセット」と聞くと、夕焼けなどオレンジ系統を想像するかもしれないが、これは胸ビレの特徴を指している。熱帯魚のグッピーを経験されている方ならご存じだろうが、グッピーでは「サンセット」の呼称が古くから使われている。
宮本さんの繁殖する個体もそうであるが、幹之系統のメダカは選抜累代が進むことで、幹之の特徴である背の輝きは口先にまで伸びており、さらに尾ビレの縁まで光るようになったことで、体全体が光って見える。黒い容器で複数匹が絡み合うように泳ぐ様子は、幻想的で見飽きないものであった。