惹かれた品種 “マリンブルー”
“深海”を作出した兵庫県の長岡龍聖氏が作出したもうひとつの幹之系品種が“マリンブルー”である。“深海”は、幹之特有の体外光をなくす形で選抜累代された系統であり、2011年に“マリンブルー”の方が先に広まったため、“マリンブルー”の体外光をなくしたものが“深海”のように思えてしまうが、系統としてまとめられたのは“深海”の方が先になる。
“マリンブルー”は、青幹之スーパー光の中から、通常の青幹之メダカより全体が明るい体色をした“マリンブルー”の表現に近い個体を発見され、その一匹に白幹之メダカを交配したり、より黒色素胞の少ない個体を選別することで、系統としてまとめられた。
白銀のような体色に、青みがかった輝きが頭から体へと走る。呼称の“マリンブルー”をよく表した涼しげな姿が印象的である。
幹之由来の系統なため、青幹之型や白幹之型が得られるが、“マリンブルー”として維持するには、白体色を優先するようにして種親を残すようにしたい。しっかりとした選別淘汰を行わないと、本来の美しさを維持することはやや難しい品種でもある。
黒色素胞を余計に出さないための親選びや個体の選別、白い容器での育成が大切になる。