2020年を振り返って…1

2020年もあと少しで大晦日を迎え、2021年の新年を迎える。
2020年はどう考えても、「コロナウイルスによる経験したことのない一年」だったという印象である。

ピーシーズの2020年は、1月に『メダカ百華第8号』の一斉発送から始まった。

今年同様、『一歩進んだ　改良メダカ　育て方、殖やし方』が年末に間に合うか？のギリギリの状況になったのと同じで、『メダカ百華第8号』も年末の受け取りが出来ずに、今年の1月に入ってから受け取ることが出来た（汗）

2月には『金魚伝承第36号』を刊行！らんちゅうを始めとする金魚の取材を始めてから20余年、今年はコロナウイルスの影響でほとんどの品評大会が中止となり、『金魚伝承』も休刊を決定した。長年やってきて、寂しい気持ちもあるものの、また様々な金魚を取り扱う金魚関連の新たな本をいずれは立ち上げようかと思っている。ただ、毎年、8月中旬から11月3日まで毎週週末に金魚品評大会への取材がなくなることで、時間が出来ることは自分にとっては色々とやれる時間が作れるので、嬉しかったりもする。あっ、もちろん、金魚品評大会の取材を取りやめる訳ではなく、お世話になってきた愛好会の品評大会には2021年以降も顔を出すつもりである。

4月に刊行した『メダカ品種図鑑 II』は、2020年3月までに広く知られるようになった品種、系統を一冊にまとめた本で、多くの読者の方に手にとっていただけた。特に全国の図書館に蔵書としてもらえたもので、2020年12月に第3刷と二度の重版をさせていただけて、本当にありがたく思っている。

その後も新たなメダカが発表されているのだが、『メダカ品種図鑑 III』を作るにしても、2021年の秋以降になることは間違いない。『メダカ品種図鑑 II』を作り上げるのに、取材期間は5年以上を費やしているからである（汗）

2020年4月7日、ピーシーズがある神奈川県を始め、東京、大阪、愛知、埼玉、千葉、兵庫、福岡にコロナウイルスによる緊急事態宣言が行われ、4月16日には全国に緊急事態宣言が拡大、初めての経験で戸惑いつつ、5月21日に全国の緊急事態宣言が解除された。

『メダカ百華』は全国のメダカの作り手の方、愛好家の方への取材を基に作ることが出来るもので、4月は関東近県を取材した程度、本格的な取材は5月中旬を過ぎてからのことであった。

初のコロナ仕様となった『メダカ百華第9号』を刊行したのは6月下旬のこと、『HOT & NEW』という前々から作りたかったページも作れたし、メダカの生体をこちらに送って頂き、撮影後に返送するという方法も始めた。三角英夫さん、寺井道典さん、『めだか夢や』さん、『小夜めだか』さん、『朝倉めだか倶楽部』の熊谷誠治さん、『彩春めだか』さん、亀山尚康さん、外岡大空さん、大友賢治さん、お世話になりました。🙇‍♂️

今年の夏も猛暑だったが、なんとなくコロナ騒動が尾を引いており、メダカ界もイベントを自粛するところが多く、取材に出向くことも、神奈川県から行くという、人数的には感染者の多いところからの移動なので、気分的に自粛モードであった。

7月からは『一歩進んだ　改良メダカ　育て方・殖やし方』の編集を開始！しかし、掲載しなければならない写真が多く、進行が遅く、そのうちに9月になり、『メダカ百華第10号』の取材も開始！10月からは“エメラルドフィン”、“モルフォ”、“Hitomi”、そして“中里リアルロングフィン”とセンセーショナルな系統が続々とリリースされ、その撮影を始め、11月末刊行予定だったが、10日遅れの12月10日に空輸分が到着することになった。