中里良則氏のロングフィンが作る未来

神奈川県川崎市在住の中里良則氏がF47まで累代繁殖をし続けていた幹之メダカの中から、2匹のこれまでに見たことのなかった、各ヒレが1.5倍以上に大きく伸長する個体を見つけられた。

そのメダカについては、改良メダカで初めて標本を作り、撮影した画像をお見せした。

https://piscesbook.com/archives/17896

この“真のロングフィン”を持つメダカが、いよいよ、今月中旬からリリースされることとなった。

初めて、改良メダカの世界で、「ロングフィン」という言葉が使われたのは、鳥取県境港市にある『あらしまや』の佐々木 圭氏であった。日本メダカ協会の第6回秋季日本メダカ品評会において、バラエティ部門で第一席を獲得した時に、“幹之ロングフィン”として佐々木氏が出品されたのである。

この“幹之ロングフィン”は、オスの背ビレ、しりビレの軟条それぞれが、ヒレの外縁を突出して櫛状に伸長するもので、ロングフィンという呼称は、実は相応しくはなかったのだが、その魅力的なヒレの形状から、この“幹之ロングフィン”の呼称は広く知られるようになったのである。

これは福岡県古賀市の『Azuma Medaka』の田中拓也氏が累代繁殖している個体で、「Azuma系ロングフィン」としても知られている。

この佐々木氏が発表した当時、この特徴を持っている幹之メダカを所有している人は各地に点々と存在していたのである。兵庫県の長岡龍聖氏、岡山県の木口秀清氏などである。

改良メダカの世界は、同時期にラメメダカの人気が高まり、その後は多色で体外光を持つメダカなどが注目されるようになり、この“幹之ロングフィン”の存在は、影が薄くなっていたのである。

その「ロングフィン」の呼称を再び、檜舞台に上げたのが、愛媛県西条市に住む垂水政治氏の作られた“垂水ロングフィン”である。

『第6回鑑賞メダカ品評会』において、多くの来場者の注目の的となり、優秀賞、一般投票一位となったのが“垂水ロングフィン”だったのである。

光体形の“垂水ロングフィン”である。

こちらは、普通体形の“垂水ロングフィン”である。

このヒレ先が白くフサフサした感じに見えるのは、背ビレ、しりビレの軟条が普通のメダカより太くなり、中央部付近で分岐して二叉することで出来上がっている。

この“垂水ロングフィン”の血統を受け継いでいる“鱗光”や“ブロンズ”が今年、一気に注目されるようになり、“垂水ロングフィン”血統は多くのメダカ愛好家の垂涎の的となったのである。

つい最近、リリースされた“エメラルドフィン”は、“グリーン”に、更に“垂水ロングフィン”の血統が強化された系統である。

そして、今回、中里氏のところからリリースされることになったのが、

全てのヒレが1.5倍以上大きく伸長する、“中里リアルロングフィン”である。

この特徴はメスのヒレにも出るものである。

中里氏は、幹之メダカ系統では、“星河(青ラメ幹之)”、“幹之TS”、“プラチナ”など、より美しい方向での改良を今でも進めておられるのだが、この“中里リアルロングフィン”は既に“プラチナ”と交配されて遺伝することも確認されておられる。

遺伝することが確認され、しかも高率で遺伝することが実証済みで、この“中里リアルロングフィン”の血統が、2021年以降のメダカの改良に大きく貢献することは間違いないだろう。

「この血統をどの品種に移行するか?」、これは愛好家個々それぞれが考え、実践していかれればいいだけである。

全く新しい遺伝子を持つ“中里リアルロングフィン”、愛好家の方々がこの遺伝子をどう利用されるか?今から楽しみである。

中里良則氏のロングフィンが作る未来” に対して1件のコメントがあります。

  1. 奈良光夫 より:

    こんばんは、このメダカ凄く好きな特徴です。これまで楊貴妃スワローは購入した事がありますが、それ以来どうも好きになれずヒレ長タイプは購入した事がありませんし1シーズン増やしただけです。現在私の進めている見た目ダイヤモンドダストに赤を乗せる作業をしていますが、良い結果が出始めてきましたので中里リアルロングフィンと来年の五月から掛け合わせしたいと思いますが、欲を言うと白極ラメ幹之リアルロングフィンがリリースされれば私が目標とする紅白極ラメリアルロングフィンの作出作業がだいぶ楽になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です