埼玉県富士見市にある『うなとろふぁ〜む』の作る新しい表現の三色ラメ

この数日の関東地方の暑さは、「酷暑、猛暑」の言葉を超えている(大汗)

こうも暑いと、遮光をしていなければ屋外のメダカ飼育容器はアッという間に水温が40℃を超えてしまう。
水換えを頻繁にした容器なら、一時的に水温が40℃を超えても、メダカたちはギリギリ耐えてくれるが、グリーンウォーターは、透明な飼育水に比べ、水温が5〜10℃は高くなってしまうので、強健なメダカと言えども、煮えて死んでしまう。

個人的には、グリーンウォーターでメダカを飼育することはしないし、お勧めもしない。グリーンウォーターになるということは、飼育水中に老廃物、排泄物、残餌など窒素態を発生させるものがあるということで、それは「水が汚れている」ということだからである。

天気予報を見て、気温が35℃以上になることを予め知ったら、まずは水換えして、飼育容器の底が見える状態に水の透明度を高めることを最優先にして頂きたい。

そして、直射日光が差し込まないように、昼間は遮光することは絶対に忘れないようにした。

さて、この暑さの中では、昼間にメダカ撮影をするなんて自殺行為かもしれないが、見たいメダカを見つけると、どうしても見たくなってしまうのである(汗)

埼玉県富士見市にある『うなとろふぁ〜む』の山崎さんが、FacebookとInstagramにアップされた、このメダカを実際に見たくなったからである。

先週の木曜日に、三色ラメののぶりんさんからLINE「週末、どこかに行きませんか?」ということで、また、のぶりんさんに同行して頂き、埼玉県下の3箇所のメダカ取材を8月8日の土曜日に出かけたのである。

7時半にJR二宮駅でのぶりんさんと合流!三連休の初日、しかもお盆休暇を長期に捉えれば、大渋滞も予想されたのだが、圏央道を使わずに都内を抜けて富士見市に向かうことになった。

9時過ぎには富士見市に到着!前日まで久々の遠出をされていた山崎さんに、東山君が電話を入れるが出ない(汗)。約束は10時だったので、少し待つ気持ちで『うなとろふぁ〜む』に着くと、既に山崎さんも奥様もスタッフのお二人も作業を始めておられた。

前回に自分が伺ったのは2019年4月のこと、それから、3棟だったハウスを大型の2棟のハウスに建て替えられ、飼育環境は俄然、良くなっていた!空間が広くなると居心地がとても良くなった感じがしたのである。

早速、インスタのラメメダカを見せて頂くことにした。

まずは山崎さんが撮影していたこのメス!思わず「オッ!」と声が出てしまった。
三色ラメ×三色ラメ体外光の交配で進められている系統である。

取材時には、この3匹で採卵されたおられた。管理ネームは“アースブルー”だったが、山崎さんは次の世代を見据えながら、いずれは『うなとろふぁ〜む』のハウスネームを付ける気持ちで、「“アースブルー”を広めないでください」と言われておられた。

この3匹の魅力は黒勝ちの斑紋以上にラメの青さである。これまではラメがあれば、ラメメダカとして認識されたが、ここ最近は、サファイア系の色合い、“王華”、“月華”のようなラメの密度と幅、並びなど、ラメメダカの見方は多様になってきている。

この黒勝ちの個体を産んだ種親は、まだ現役であった。

この3個体が親魚である。

そして、

斑遺伝子が外れた紅白ラメも選別されてこのタイプだけで採卵されておられた。

もちろん、三色ラメ×三色ラメ体外光の交配なので、三色ラメ系統も出てきている。色柄の複雑な、個性的なメダカが多く見られた。

この管理ネーム“アースブルー”の次世代が楽しみである。

こちらは、管理ネーム「?」である。黒幹之から山崎さんが斑のある個体を見つけ、しかもそこに黄斑が出て、このような魅力的なメダカをまとめられたのである。

こちらは、“紅薊”である。“紅薊”らしい表現の個体を入手され、累代繁殖されておられたのである。

広々とした飼育環境を得られ、良い血統のメダカも揃えられ、『うなとろふぁ〜む』は山崎さんの研究熱心さもあって、一段、上のランクのメダカ専門店になっていたのである。

また気温が下がり始めた初秋に再訪させていただくつもりである。

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