“鯖の極み”を収穫

育ってきた“鯖(さば)の極み”の子供たちを収穫

上見の画像にすると大きさがわかりづらくなるのだが、平均サイズは10mmほど。抜けている個体で15mm、5mm程度のは育ち損ねだろうか。フ化してからおおよそ一月半ほど、気温も上がり順調に育てば、もう一月半ほどで産卵開始という見通しである。

“鯖”は、その名の通り青みがかった背の色合いが独特で、体内にも黒みがあるのが特徴である。そのため、黒い容器で見るだけでなく、白い容器に入れてみると、その特徴がよくわかる。

黒い容器の時とは別物の印象である。なるべく黒みの強い個体を選別する。“鯖”の上位種である“鯖の極み”はさらに黒や青の色味が強い姿なので、それを目標に採卵用個体を残していきたい。

が、上見だけで見ていると、落とし穴もあるので注意が必要である。種親として選ぶのであれば、ぜひ横見でも確認しておきたい。
その最たるのが骨曲がりである。


光体形では、よく骨曲がりが話題になるが、普通体形でもこのように見られる。これはウェービー遺伝子が関係しており、子供に遺伝してしまうので、種親には使えない。

ヒレの光り具合や体側の輝きなど、一番いい個体に限ってというのはよくある話ではある。

ヒレにも注意したい。

これも横から見ないとわかりづらいが、変形してうまく開くことができない尾ビレをしている。
容器の移動など水質の変化によってヒレを一時的に閉じてしまうこともある。その場合はしばらくして水に慣れると普通の開き方になるので、しばらく観察してみてもよい。

明らかに尾ビレが変形している個体。これは水が変わっても開けない。この個体も青い輝きはよく、残念である。

こちらは問題ない個体。


背ビレの青みや体側の輝き、腹部の黒みなど、ここからの伸びが楽しみである。

他のよりもやや小さく、まだ頭部の比率が大きい個体ではあるが、体の黒みが強く期待の1匹である。

上見が主流となっているメダカ飼育であるが、要所要所ではプラケースや小型水槽などを使うことをお薦めしたい。

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