新“オロチ・プロジェクト” ブラックダイヤに体外光を乗せるために…
これは一年前、2019年2月に撮影した、神奈川県川崎市在住の中里良則氏オリジナルの、ブラックダイヤの2019年バージョンである。
ブラックダイヤが広く知られるようになったのは、その約一年前、愛知県岡崎市にある『岡崎葵メダカ』さんがブラックダイヤの一斉リリースをされた時で、その後も着々と中里氏は累代繁殖を続けられ、2019年バージョンは、「黒くて、ラメがしっかりと乗った」姿に作り上げておられたのである。
このブラックダイヤ、中里さんは更に累代を進められておられ、その姿は今月中に紹介できそうである。
このブラックダイヤ、2019年バージョンでほぼ完成した姿に達した…と思っていたのだが、中里氏は更に先を見ておられたのである。
それが、「ブラックダイヤに体外光を乗せる」という方向であった。
そのために、中里さんが2019年春から始められたのが、クリアブラウン×中里氏の幹之を交配されたF2で出てくる、オーロラ幹之を使われたのである。
https://piscesbook.com/archives/11297
クリアブラウン×中里氏の幹之を交配されたF1については、以前、このブログで紹介させて頂いている。
そのF2で出てきた中里系のオーロラ幹之とブラックダイヤ2019を交配されたF1がここから紹介させて頂く個体たちである。
ブラックダイヤの黒さは減少したものの、体外光が移行した個体もF1で見られた。
上見である。黒っぽさは横見より見やすいだろう。
体外光がしっかりと出ている個体は、オーロラ幹之にブラックダイヤから黒色が移行したタイプで、上見で見ても、少なくとも2タイプがいることが見て取れた。
中里氏は既にF2の稚魚を育成中で、さらに中里氏の思い描かれる“ブラックダイヤ体外光”に近くことだろう。
「今年の11月ぐらいには形になるんじゃない!?」と中里氏は言われておられた。
オーロラ幹之を作り始めてから2年間という時間をかけることで、“ブラックダイヤ体外光”が形になると予定されておられるのである。一つの系統を固めるまでには、中里氏でも2年を必要とするのである。
2年という時間は長く感じるかもしれないが、その時間をかけたことで形になったものは、やはり魅力のあるメダカになるのである。
その時を楽しみに待っていたい。