メダカ 冬の卵 2
この時期に室内で採取した卵。産卵から約3週間ほど過ぎ、ようやくフ化しだした。
はっきりと卵の中にメダカの稚魚の目が見える発眼卵の状態になるとフ化は近い。よく見ていると、卵の中でクルクルと動いているのもわかる。そのまま待つのもよし、少し新しい水を入れることで刺激になって、フ化を促すこともできる。
フ化したメダカは、しばらくすると元気に泳ぎ出すだろう。
ただ、この卵をキープしている容器が水量の少ない小型容器だったり、室内で風通しの悪いような場所に置いてあると、見た目にはわからずとも、水質が悪化している場合がある。フ化したはずの稚魚が泳いでいない、どころか白くなって死んでしまっていることもある。
これは水質の悪化が原因になるので、水量の少ない容器にはごく弱くエアレーションを入れたり、部分的な水換えをするなどして注意しておきたい。
泳ぎだした稚魚は、当初はお腹についている卵黄を栄養とするが、数日もすると餌を食べるようになる。
市販の稚魚用人工飼料など、微粉状の餌を水面にまくようにして与えた。
小さな稚魚が食べている様子は、これまた見づらいものではあるが、お腹が脹れてくるのもわかるだろう。こうしてすくすくと育っていくのではあるが、ここでも水質の悪化には注意が必要になる。
餌を与えすぎると、当然残った餌が容器内に溜まる。ごくごく小さなメダカの稚魚が食べる餌の量はごく少ない。残りがでないように1回の分量を少な目にして、回数を増やすような与え方をしたい。早く育って欲しいとは思うのだが、餌の与えすぎは死を招く。
水底に死んで沈んでいた稚魚たち
ある程度大きな容器で育てていればよいが、プラケースなど小型容器を使っている場合は、容器をサイズアップするか、こまめにこまめに水換えをするなど気をつけたい。
朝、出がけに餌を与え、帰ってきたら稚魚たちが死んで沈んでいたなどという事態は避けたいものである。