光体形のメダカ 1

光体形と呼ばれるメダカは、全ての品種で出現する、改良メダカの基本体形の一つである。
この光体形の出現には、Da遺伝子(Double Anal Fin)の存在が関与していることはよく知られている。このDa遺伝子の存在は、名古屋大学の富田英夫博士によって1978年に報告されたものである。

この富田英夫博士は、現在の改良メダカを語る上で重要な要素となる様々な遺伝子を発見した博士である。

富田博士は、30年以上にわたる研究により100種類以上のメダカの自然発生的突然変異を一人で発見した方である。これら約100種類の突然変異系統を大学の敷地および自宅の庭の水槽で交配保存し、世界中の研究者に提供したと言われている。これらの突然変異には、アルビノなど、色素に関する多数の突然変異の他、眼のないメダカ(el)、鱗の発達しないメダカ(rs)、腹部の構造が背部にできるメダカ(Da)など、改良メダカ作りという点だけにとどまらず、生命現象の理解にとって重要なものが多数含まれていた。

この光体形と共に、改良メダカで知られる基本体形は、体が短くなるダルマ体形、そのダルマ体形と光体形の両方が合わさった光ダルマ体形がある。

この光体形、背ビレが大きくなり、尾ビレが菱形状になるため、見た目に体高が高く見え、人気が高い。

しかし、その反面、「骨曲がりが出やすい」という点で、敬遠される部分もある。

この光体形、常染色体のDa遺伝子がホモ(Da+/Da+)になった場合、背中側、腹側の両側にしりビレが生じて、尾ビレが菱形になる。
このDa遺伝子がヘテロ(Da+/Da-)の場合、光体形にはならないが、背ビレの基底が多少大きくなり、ヒレの条数が増す。

メダカ以外で、このようなDa遺伝子を持つ魚として、ベタが知られている。

メダカの光体形でも「チョキ」と呼ばれる尾ビレが二叉するものもいるが、ごく少数派である。

このダブルテールベタの尾ビレを見ていると上下の尾ビレの形がやや違うことが見て取れる。

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ここで考えられるのは、ダブルテールベタの場合、しりビレが背ビレの位置に現れたことで、元々、あったはずの背びれが、後方に押され、尾ビレの位置まで後方に押され、本来の尾ビレと至近になり、さも二叉したような尾ビレに見えるということである。

これは“女雛ラメ”光体形である。

普通、魚類は背ビレには脊椎骨は関与せず、尾ビレは尾ビレ付け根付近で尾骨と脊椎骨が神経骨とつながる。そのため、光体形のメダカでは、菱形に見える尾ビレの下側に脊椎骨が下方に曲がる個体が多いのだが、これは、骨格的に避けては通れないものなのではないか?と思っている。

メダカの骨格については、次で詳しく述べたいと思っている。

ただ、例外もある。

これは“新体形(新体型)”と呼ばれている背ビレは普通体形のものに近く、尾ビレだけが光体形の特徴を持っているものである。

また、背ビレは光体形のもので、尾ビレは普通体形というものも品種によっては多産する。

この辺をどう考えるか?メダカの光体形って奥深いのである。

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