『Azuma medaka』田中拓也氏との電話。今後のメダカの改良方向をじっくり話す。

昨晩、久し振りに福岡県古賀市の『Azuma medaka』の田中拓也氏と長電話した。

『メダカ百華第8号』の巻頭、体外光のトップ写真は、田中氏の“黒ラメ黄幹之体外光”からであった。

電話の始めは、

この『行田淡水魚』の“松井ヒレ長幹之ロングフィンGS”の作出過程の話からであった。呼称“青蝶”が広く知られており、小暮さんの望む“松井ヒレ長幹之ロングフィンGS”はなかなか“青蝶”の呼称に勝てないのであるが、神奈川県川崎市在住の中里良則氏の作られた松井ヒレ長幹之が小暮さんの元に届けられた時に、小暮さんはすぐに青幹之ロングフィンと交配しようと交配されたのである。

今では入手しやすくなった“松井ヒレ長幹之ロングフィンGS”であるが、重要なのは、小暮さんの交配開始の速さである。

改良品種、その新たな品種は、それぞれのメダカ愛好家のセンス、感性そして、アイデアが活かされる「作品」であると言える。

「どの品種とどの品種を交配するか?」、「そのメダカのどの特徴を伸ばすか?そのために必要な交配用のメダカを何にするか?」である。

田中さんは、「これだけ新しい表現が揃うと、楽しくてしょうがない!」と言われるのである。

田中さんが、累代繁殖されていた幹之ロングフィンの中から見出した、“モルフォ”である。写真は田中さん撮影のものである。
これは、幹之ロングフィンを水槽で飼育されていることがアドバンテージとなって田中さんがちょっとした変異見つけられたものから、累代繁殖され、遺伝することを確認、この田中さんの写真が発表されて、多くのメダカ愛好家の頭の中にビビッと稲妻が走ったに違いない。

この“モルフォ”から、田中さんは更に、リンクすると思われる遺伝子を見出されている。それについては、2020年発刊の『メダカ百華第9号』で紹介させていただくかもしれない。

新たな表現、小さな変化でも見逃すことなく、その表現を累代繁殖させることで検証する、2020年からの改良メダカの新たな表現は、そういった小さい変化を見逃さないところから始まる。

この3点は、『メダカ百華第6号』で掲載させて頂いた、福岡県朝倉市在住の仲山浩宣氏が、松井ヒレ長極ブラックと“カムイ”のハウスネームがある松井ヒレ長カブキの交配から出されたメダカである。写真は仲山さん撮影のものである。

このメダカは、異品種交配による王道で作られたものである。カブキの体色をより黒くしたいこと、そして、ヒレ光を入れたいと仲山さんが思われての交配である。

現在、“夜兎(やと)”の呼称で管理されておられるが、来年は注目度が高まるのは間違いないだろう。『メダカ百華第9号』で多数を撮影させて頂く予定である。

「どんなメダカが作りたいか?」それを頭の中に描いて、種親となる品種を選んで交配する。田中さんのように小さな変化でもそれを見逃さずに累代繁殖して表現を固めていく方法。どちらも忍耐力が必要であるが、改良メダカを作る上ではどちらも重要な方法である。

2020年も皆さんが作られる美しいメダカを見せて頂くことを楽しみにしていたい。

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