幹之光体形、“ブルーライト”、ロングフィン系の幹之光

メダカの楽しみ方は本当に奥深い。

これまで、多くのメダカ愛好家が新たな表現のメダカを作り、それが受け継がれ、そして交配され、現在のメダカが出来上がってきたのである。

これは岡山県岡山市在住の国富芳典氏が作られた“夢ラメ尾ビレ一周光”である。

https://piscesbook.com/archives/12165

この“夢ラメ…”の血統は、今でも『メダカ交流会in愛媛』会長である垂水政治氏のブロンズ系にも受け継がれている。

この“夢ラメ…”の血統が受け継がれたメダカに、“ブルーライト”という呼称のあるメダカがいる。

これが現在、流通している“ブルーライト”である。

この“ブルーライト”、三年ほど前から観賞魚市場でも出品される光体形の幹之系のメダカなのであるが、オリジナルを辿ると、“夢ラメ…”の直系系統の血統が濃いということが解った。愛媛県在住だったK氏が最初にこの呼称を使われた可能性が高い。“夢ラメ…”の直系系統に青ラメ幹之を交配された可能性もある。

“夢ラメ…”が国富さんが一周光という今まさに追求されている系統として作られていたものが、量産型を経て、今でも残されているのは、嬉しいことである。

ただ、最初の国富さんの個体に比べると、ヒレ一周光の特徴は弱まっている。

それなら!この“ブルーライト”をベースにして、国富さんの目指された一周光に作り直すというのも、メダカ飼育の楽しみ方のひとつである。

この個体は、岡山県総社市にある『夢中めだか』で坂上さんが大切にされていたオスである。ラメ幹之のロングフィン血統を持つ個体である。

こちらは、静岡県浜松市にある『猫飯』がオークション出品されていた幹之光体形である。

そして、この青幹之は、神奈川県川崎市在住の中里良則氏が作る直系の幹之Sである。

こういった血統をうまく交配しながら、四国起源の“ブルーライト”に発色を近づけてみたいと思っている。

他の品種を交配して「新しいハウスネームを付けよう!」と意気込む人も少なくないが、これまで多くのハウスネームが付けられては消えてきたのである。ましてや、飼育歴が2年未満の人にとっては、過去15年、どんな改良メダカが誕生し、名付けられてきたか?知るよしもないかもしれない。

改良とは、進んでいくことはもちろんだが、この“ブルーライト”のように4年の歳月を遡ろうとする作り直しだって改良なのである。

新たなハウスネームを付ける…それはブリーダーの独りよがりで名声を受けるものではなく、多くのメダカ愛好家が認めて、初めて品種レベルのハウスネームとなるのである。

どこでも誰でもメダカの交配は出来る。そこに、愛好家のセンスと楽しむ気持ち、「こういったメダカが作りたい!」という気持ちがあって、メダカは色柄、姿、形で見せてくれるのである。

2020年、じっくりとメダカを作り上げることを多くの愛好家に楽しんでいただきたい。

明後日、『メダカ百華第8号』が発売となるが、

来年は9号、10号と立て続けに刊行予定である。

愛好家が「こういったメダカが作りたい!」という気持ちをもって作られた、「オッ!」と思わせてくれるメダカを日々、インスタグラムやFacebook、ブログで探索中である。

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