10年前の台湾南部のアフリカンシクリッドファーム

前回、最近はショップで見かけなくなったマラウイ湖産シクリッドについて書いたが、10年前に台湾南部のシクリッドファームに出向いた時の話をすることにした。

こちらがファームの池である。

一つ、一つの池は、2m角ほどの大きさのものが多かった。

そこに…

この数のスキアエノクロミス・フライエリィ(アーリィ)のオスが群泳していたのである。

一匹、一匹の品質は非常に高く、輸出を待っていたのである。

どの個体も素晴らしい仕上がりであった。

このファームでは、今はほとんどシクリッドの繁殖をしていないと言う。
「売れなければ作らない」のがファームでは当然のことであるのだが、ここまでの品質のシクリッドを作っていながら売れなくなるとは…

日本のマーケットで売れなくなると、こういったファームでの生産を止めてしまうのである。

昔から日本は熱帯魚の生産地ではなく、消費地である。消費国が買うことを止めれば、生産地は生産を止める…また欲しいと思っても、このファームがまたアーリィを作るまでには、種親を集め、育成し、繁殖させるまでに時間を要するのである。

観賞魚のマーケットが充実するためには、日本だけで努力しても難しく、やはり世界各国の採集、生産があって成り立っているのである。

ホームセンターでの商材を決定する会議…、チェーン店の販促会議…そう言うところで、魚を飼育したことがない人が机上で決定する…世界的な観賞魚の流通、生産者、採集者の苦労なんてどうでもいい的に物事を決めていては、現状のようなマーケット事情になっても仕方がないだろう。

しかし、やっぱり「良い魚はショップに泳いでいて欲しい!」

2017年から、熱帯魚の魅力をもっと様々な方法でアピールしていく必要があるだろう。

皆さんの協力を頂き、いろいろ新たな方法を模索しようと思う!

1 thoughts on “10年前の台湾南部のアフリカンシクリッドファーム

  1. 大万 より:

    こんにちはfmbさん
    シクリッドもらんちゅうの様なタタキ池で作られてたんですね!!
    昔何も知識が無かったんだけど青くて綺麗なんで飼ってた時期があったんです(汗)
    すぐ殺しちゃったけど・・・・・

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