第64回日本らんちう協会全国品評大会

令和元年のらんちゅう品評会の集大成、第64回全国品評大会が11月3日に東京都芝公園にて開催された。
予報では、なぜかこの日の東京だけ不安定な天候予報で、開催中の降雨も心配されていた。撮影部隊も合羽や傘など、雨仕様の体勢で乗り込んだが、終了間際に数粒雨が落ちた程度で、大会は無事に終了した。終始薄曇りの状況ではあったが、極端な暑さ寒さのない品評会日和の気候であった。

まず、魚係などの受付が行われ、午前9時から一般の受付が開始された。

あっとう間に受け付け場は人々で溢れていく。

当歳受付では行列ができていた。知った顔がいても、そこは普段の地元大会とは違い、次々に受付をこなしていかなければならない。係りも出陳者も会話もそこそこに次々と受付がされていっていたが、当歳の受付は長い間続き、どれだけの数が集まったのか、注目が集まっていた。

大会委員長矢作雄一東部本部長の挨拶で大会が始まる。

「今年の秋の台風によるライフラインの被害により、東部本部所属の会でも被害に遭われた方も多く、そんな中でもこの東部本部で全国大会が開催できることは、複雑な思いもあるが、全国から愛好家の方々が集まってきてくれている。勝負に来ている人、楽しみにきている人、いろいろな人がいるが、今日は悪いことは忘れ、楽しんで心に残る大会になるよう東部本部一同務めます」との挨拶に拍手で包まれていた。

続いてらんちう宗家代行石川正彦氏の挨拶

今年の自然災害に遭われた方のお見舞いの言葉から、前日まで行われていたラグビーワールドカップに絡め、「自然との闘い、魚との闘い、自分との闘いがあったと思うが、すべて終わればノーサイド、そして来年に向けて一丸となってワンチームで日本らんちう協会を盛り上げてもらいたいと思います」の言葉が響いていた。

まずは全体集合写真を撮影

どれだけの人が集まっただろうか、本部テントの幅を大きくはみ出すほどであった。

そして緊張感溢れる審査が行われ、次々と入賞魚が決まっていった。

親魚審査

97匹の出陳


親の東大関が運ばれてくる。その体躯は運搬用のバケツには入り切らず、洗面器での移動であった。


親魚 東大関 稲村俊明氏


親魚 西大関 竹内誠司氏


東の稲村氏は親魚の部で二年連続の日本一。そして西の竹内氏は当歳、二歳、今年の親と同一魚で三年連続の大関を獲得し、第六代目横綱賞を獲得という快挙のお二人であった。お互いの成績を喜び合う姿があった。

二歳魚審査

195匹もの出陳


二歳魚 東大関 東 秀明氏


二歳魚 西大関 青木浩一氏


東氏は昨年の全国大会当歳魚東大関で、今年は二歳で東大関を獲得というこちらも素晴らしい結果であった。遠目に見守っていた東氏。緊張の解けた笑顔を見せてくれた。

当歳魚審査

なんと400匹超え、424匹という出陳数


当歳魚 東大関 秋元和男氏


当歳魚 西大関 村上暢彦氏


東部本部品評大会で支部対抗戦を連覇中の房総らんちう会。東部大会のなかった今年は、全国大会でもその存在を見せつけた。中でも若手を引っ張る秋元氏の東獲得には、周り中から祝福の嵐であった。
東の洗面器に入る場面を見守る秋元氏。魚係と握手を交わす目は潤んでいた。

すべての番付が確定し、スチールやビデオの撮影が終わると観覧が全開放された。

途中も部分部分で順番に開放されていたのだが、やはり当歳魚の注目度は圧倒的であった。

観覧のための順番待ちで長い行列ができていた。

気づかないところでも様々な人の悲喜交々のやりとりが行われていただろう。やはり日らんというこの一日は、すべてのらんちゅう愛好家にとって特別な一日なのだと実感する。それまでの苦労が報われると同時に、また新たな目標も立つ、すべての締めくくりに相応しい日であった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です