メダカと雨水

屋外にセットしたメダカ飼育容器

改良メダカを楽しんでいると、次々と容器が増えてしまうのはお約束でもある。置ける場所を探したり、移動させながらと、容器は増えていく。最初こそは軒下など雨や長い時間の直射日光を避けられるような場所があるだろうが、だんだんと吹きっさらしのような場所しか置き場所がなくなったりするのもよくあることである。

新たにセットした時は澄んだ状態であっても、しばらくすると餌の残りやメダカのフンなどを養分として植物プランクトンが増えて、水が緑色に色づいてくる。

だいぶ濃くなった状態で、メダカが少し潜ると姿が見えない。本来は、ここまで濃くなる前に水換えを行いたいところである。

この翌日、台風による豪雨に遭うことになる。

夜半から降り出した雨は、朝になっても降り続いており、その後、夜まで激しく降り続いた。

屋根のない場所に置いた容器の水面を雨粒が激しく叩いていた。

大量の雨が容器に入ることにより、水温や水質の変化が起こる。特にこうしたグリーンウォーターが濃い汚れの溜まったような状態では、その変化により、水の状態が崩れることになるので、雨の後には水換えなどを速やかに行うようにしたい。

まさに台風一過。翌日、台風が通り過ぎた後は朝から強い陽射しが降り注ぎ、気温もぐんぐんと上昇していった。

容器の中にはメダカ達の姿を確認できるようになっていた。これは大量の雨水が入ったことによる水交換もあるが、水質の変化により、植物プランクトンが死滅し、水の透明度が上がったことが大きい。

水底には緑色の堆積物が溜まっていた。これが植物プランクトンの死骸である。植物プランクトンが死んでしまうような水は、当然、メダカにとってもよくない。メダカ達も水面付近にいるのだが、観察していると普段よりも動きが悪いことに気づく。この状態でも餌を与えると食べるのだが、しばらくしてから見ると、死んでしまっていることもある。特にこの日のように気温が上昇した時などは危険である。しっかりと日々観察し、メダカの動きの異常に気づくようにし、雨水が大量に入った後は速やかに水換えをするなどを心掛けたい。

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