メダカの餌 冷凍アカムシ
血を吸わないユスリカの幼虫であるアカムシは、メダカが非常に好んで食べる生き餌である。水中で踊るように動くことから、メダカの食欲を刺激して、活発に追いかけて捕食する。
ただし、生きたアカムシの入手は現在では難しくなっている。以前は観賞魚店などで生きたアカムシが餌用に販売されており、購入できていたが、最近ではアカムシの生息する環境の悪化や、採集業者が減ってしまったことで、流通はほとんどしなくなってしまった。屋外の飼育容器などで自然発生することもあるが、水底の泥から分離する必要があり、少量ずつしか採れないことから効率もよくない。
そこで、アカムシが冷凍された製品が流通するようになった。
海外で養殖されたアカムシを生きたまま冷凍したもので、複数のメーカーの製品があり、ほとんどの観賞魚店で扱われており、入手も容易である。
板状に冷凍されており、板チョコのように割って与える。メダカの匹数によって、大きさを自分で調節することもできる。
あらかじめ小分けにパッキングされている製品もあり、数多く飼っていない人にも使い勝手がよい。
冷凍アカムシを入れると、メダカたちは競うようにして食べる。塊のまま投入しても、水温ですぐに溶けてバラバラになっていく。空気に触れているアカムシは水面を漂うようにしており、それをメダカがつついていく。沈んでいくアカムシも追いかけて食べにいく姿など、元気に食べる姿は見ていて飽きない。
大きそうなアカムシも、モグモグと何度か出し入れするようにして飲み込んでいくが、大きさ的にメダカの成魚向けの餌と言える。
注意点としては、保存には冷凍庫が必要になる。そして、一旦解凍したものは使い切るようにする。再度冷凍すると鮮度が極端に落ちてしまうので、使う分だけを出すようにしたい。また、入れすぎて食べ残してしまうと水質悪化につながるので、観察しつつ、数分で食べきる量を与えるようにする。