メダカ 稚魚のサイズ差

フ化したメダカの稚魚は、始めはお腹に付いた卵黄が栄養になるため餌を食べないが、2~3日もすると餌を食べ始める。生まれたての稚魚は非常に小さく、普通の餌は食べることはできないので、市販されている人工飼料でも、稚魚用とされている最も細かいものを選んだり、それをさらに指の腹ですりつぶすようにして与えるようにする。
ただし、人工飼料が残ると水の悪化につながるので、1回の量はごく少な目にし、複数回与えるようにする。ラムズホーンなどの巻き貝を入れておくと、残った餌を食べてくれるので活用してもよい。

元気に餌を食べた稚魚たちは、10日ほどもすると、大きさにばらつきが出てくる。

同じ日に生まれていても、すべての個体が同じように育つわけではなく、よく食べる元気な個体は、やはりそれだけ成長具合もよくなる。また、メダカの場合、毎日のように卵を産み付けるので、ひとつの産卵巣でも数日分の卵がつくようになる。その数日の差も大きさの違いにつながる。

産卵巣を取りだして10日ほどの兄弟をすくってみた。

3サイズほどの違いが見られる。一番大きなものと小さいのとでは数倍の差がついていた。このような場合は、大きさごとに飼育槽を分けた方がよい。大きな個体はより餌を食べて育ち、小さな個体が餌にありつけなくなると、成長できなくなり、やがて弱ってしまったりする。また、同時期の稚魚であまりにも小さな個体は成長不良の場合もある。

メダカは温和な魚であるが、あまり大きさの差があると、大きな個体が小さな個体をつついたりする。

子供たちを観察していると、近づいた子供同士が噛み合うような姿も観察できる。小さな個体が噛まれたりすると、ヒレを切られたり、ケガをしたりもして、悪くすると死んでしまうこともある。しっかりと育てたい時には、稚魚のサイズ差も気にしておくとよい。

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