第一回 f1 ?グランプリ開催! 4
今年の5月から始めた、神奈川県川崎市在住の中里良則氏が、中里さんのf42まで累代した幹之メダカのオスとオーロラ黄幹之のメスを交配して作られた“中里オーロラ幹之”、それと他の品種を交配して、体外光を移行しようという試みで始めたのが、『第一回、f1?グランプリ』である。
中里さんが累代繁殖させる幹之メダカは、数年前にオスでも吻端まで体外光が入るようになり、「これはYにも体外光が強く乗る遺伝子が乗り換えられたのではないか?」という考えから、中里さんの幹之メダカのオスだけを使って頂いたのである。
参加者は10名、それぞれ、頑張っているのだが…
「f1が産卵を始めた」という不届き者がいた(汗)
「おいおい、嘘だろ?」ってサイズにしたのが、あまぞんメダカの須賀さんである。こちらは須賀さんが“ミニオン”と呼んでいる、(あけぼの×灯)×紅白体色のあけぼので採ったものをメスに使ったものだそうだ。
こちらは別のメスで採ったf1である。あまぞんメダカのオリジナルの“珊瑚”を交配したもの。“珊瑚”は、あけぼの×灯から始められた系統で、それに紅白体色のあけぼのを交配、さらに傍系として採っていた(灯×黒ラメ幹之)×あけぼのを交配して作ってこられたメダカで、体外光はf1から出る可能性は高いものである。
もう卵を産み始めているので確実に須賀さんはf2を採っていくだろう。
さて、新たな参加者となった、山梨県河口湖畔の「ふじやまメダカ」の坂木さんから、交配に使うという親魚の写真が届いた。
これは白カブキ×青ラメ幹之“ブルースターダスト”で採ったオスだそうだ。
こちらは“黒丹頂”×黒ラメ幹之で採ったオスである。
こちらは“華蓮”×灯からのメスである。
それぞれ幹之の血統を持っているので、面白いメダカが出来そうである。スタートは遅れたが、頑張ってくれそうである。
さてさて、10月第四日曜日に出来たf1やf2を持ち寄って、1位から3位、そして最下位の4個体が選ばれることになっているのだが、その審査をされる方が決まった。
な…なんと、
なんと、
メダカ交流会inエヒメの会長である、垂水政治さんの単独審査ということになった(大汗)
「おいおい、マジか?」なのだが…
この垂水さんのところにも、“中里オーロラ幹之”が栗原養魚場から送られた。
審査員である垂水さんもf1を展示場に持ち込み、「参考出品」として、垂水作のメダカも来ることになったのである。
その垂水さんからも種親の写真が届いた。
「悩んだ末に鱗血統のオスを使うことにしました!」ということ、栗原養魚場から“中里オーロラ幹之”の雌雄どちらもが届いており、
垂水さんは、この鱗血統のオスと“中里オーロラ幹之”のメスを交配されるそうである。
別に大イベントにするつもりはなく、遊びながら、良いメダカを作ろうという『第一回、f1?グランプリ』、垂水さんも巻き込まれちゃったのである。しかも、「さすが!」と言われないとマズい参考魚まで出品しなければならなくなったのである。
さてさて、どうなることやら!自分のところはまだ針仔がほとんど、須賀さんに一世代の遅れをとりそうであるが、要は選ばれる魚を作ればいいのである。
頑張って採卵と水換え、そして稚魚の世話をせっせとしないと!(汗)