岡山県笠岡市の小寺義克氏の作る、あけぼの体外光、“陽炎”
昨年10月、『メダカ百華 第6号』に掲載するため、岡山県笠岡市在住の小寺義克氏の飼育場を再訪させて頂いた。
その時に撮影したかった魚が、小寺氏の作る非透明鱗三色“あけぼの”に、やはり小寺氏の作られた“紅夜叉”、“金色夜叉”を交配して作っておられた、“あけぼの”体外光であった。
この“あけぼの”体外光にハウスネームを付けようという話になり、『栗原養魚場』の栗原さん、そして、小寺氏の非透明鱗三色の別系統の名付け親である『よたろ〜 ピッカピカめだか生活』のブログを書かれているヨタローさんと相談、この“あけぼの”体外光に命名することとなった。
これには、ちょっと別の大きなプロジェクトが働いており、解りやすく、インパクトのある命名をしようと色々と考えたのである。
そこで、ヨタローさんと「夜叉は入れたいね!」という話しをしながら、「単純に“夜叉”がインパクトがある」ということになり、栗原さんに伝えた。
すると、小寺さんから「没!」の返答(汗) 金色夜叉、紅夜叉より格下に聞こえるという理由からであった。
でも○○夜叉という呼称が良いんではないか?という話になり、50以上の呼称を考えた。
黄金夜叉(こがねやしゃ)、真朱夜叉(まそおやしゃ)、茜夜叉(あかねやしゃ)、紅炎夜叉(こうえんやしゃ)…あけぼのの雰囲気を表しながら、体外光をイメージさせる呼称を考え、次々と栗原さんにメール…
小寺さんは、「夜叉ばっかりじゃのう」というご不満の返答(大汗)
「もっと考えます!」と返答して、再び、辞書やパソコン、漢和辞典で調べを始めていると…
「陽炎で行く!」というお返事! 実は陽炎夜叉(かげろうやしゃ、あるいはようえんやしゃと読もうというもの)が採用され、夜叉を取って、「陽炎」と決まったのである。
小寺氏が作られたメダカは、岡山にある『夢中めだか』で販売されたり、ヤフオクに出品されているのだが、
今回、“陽炎”を小寺氏ご自身がオークションに出品されたのである。
小寺氏の出品魚は以下のアドレスからチェックできる。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/inakano200
今年も体外光を持つ多色のメダカは多くのメダカ愛好家の手によって質が高められているのだが、この“陽炎”のように朱赤色にこだわりを持って作られた系統は、多くのメダカ愛好家にとって垂涎の的となるのは間違いない。
今年の小寺氏の作られるメダカは、また追って撮影させて頂きたいものばかりである。
このブログを書き終えたところで、いよいよ、今日から岡山、島根、愛媛へのメダカ取材に出発!今回も二人がかりで出来る限り多くのメダカを撮影してくる予定である。
もちろん、それぞれをブログアップもする予定である。