ラメメダカのラメ鱗の輝き 1
この個体は、『静楽庵』の琥珀ラメ幹之の初期系統から出た、静岡県浜松市にある『猫飯』が“シャンパンゴールドラメ”という呼称を唱えたラメメダカの一型である。
アップで見ると、体の後半部で背中線に沿った一列が見事なラメ鱗の並びを見せている個体である。
こちらはメスで、多くのラメ鱗を持っている個体であることが見て取れる。
その横見は、体側全体の鱗がほぼラメ鱗で埋められている。
最近はラメ系統でも体外光を持つものへの改良が進められているが、やはりラメ系統は、ラメ鱗の光沢が多く、美しく輝くことが一番の魅力だと思っている。
三色ラメ幹之など、柄もののラメ系統が人気だが、中には、ラメ鱗が10数枚程度でも「三色ラメ」と呼ばれているものも見られる。
この2個体は昨年の5月に『静楽庵』で撮影させて頂いた三色ラメ幹之である。三色の柄も良く、ラメ鱗の並びも見事な個体であった。色柄とラメ鱗の並びを両立させることは難易度がとても高いのだが、やはり多色のラメ幹之発祥の地、『静楽庵』の見事な技である。
これは冬の間、加温飼育で採卵していたので朱赤色が褪せてしまったが、もともとは赤ブチラメ幹之である。『静楽庵』のラメの並びと数とは比べ物にならないラメ鱗の質である(汗)
今年は、いろいろなラメ系統を、「ラメを増やす、ラメ鱗の並びをより美しくする」ことを目的に繁殖を試みるつもりである。
そして、“シャンパンゴールドラメ”の大きなラメを他の体色の品種に移行できないか?も試してみる予定である。