アカハライモリ

日本には、三種類のイモリが生息している。中でもアカハライモリは、北海道と沖縄を覗く、本州、四国、九州と広い範囲に分布する日本固有種で、「二ホンイモリ」や単に「イモリ」とも呼ばれ、古くからペットとしても親しまれているポピュラーな両生類である。

水田周辺や溜め池、小川などに生息し、流れの強い川の本流よりも支流のよどみなど止水域や流れの弱い場所を好む。

名前の通り、赤い腹部が特徴である。黒い体色に鮮やかな赤の組み合わせは、毒々しいような姿にも見えるが、これは外敵に対するアピールにもなっており、実際、フグと同じテトロドトキシンを持っている。強い毒ではあるが、飼育や野外で捕まえた際に、手を洗わずに物を食べたり、生き物を触った手で目を擦ったりしなければ、何ら問題はない。どんな生き物でも、触った後は手を洗うようにするのは毒の有無に関係なく意識しておきたい。この警戒色でもある腹部の模様は、非常にバラエティに富んでいる。

赤の中に大柄な黒斑が入るものから、非常に細かいタイプ、白い微小な点が入るタイプなども見られる。地域によって表現の特徴が異なることもあり、このバラエティをコレクションする楽しみもある。ただし、地域型があるということは、むやみに他の場所のイモリを混ぜることは避けなければいけない。飼育下で一緒にするのはかまわないが、万が一にも野外に放すようなことはしてはいけない。

アカハライモリは、冬には生息地に隣接する陸場の落ち葉の下や、水中の堆積物などに潜ってあまり動かずにいるが、春先になると活動しだす。その際には、オスは尾や体に青紫がかった色あいの婚姻色を呈し、繁殖行動を行うようになる。

ちょうどこれから季節は春に向かうので、彩られたイモリを見ることができるだろう。

飼育していると、イモリは様々な表情を見せてくれる。とぼけたような顔つきで、こちらを向いていたり、餌をくれることを覚えて、寄ってきたりもする。

複数匹でいると、絡むような動きを見せたりと、見ていて飽きないキャラクターでもある。
飼育に関しては難しいことはなく、基本的なメンテナンスがしっかりとできていれば、アクアリウムやテラリウムで飼育が楽しめる。ただし、しっかりと飼育容器にはフタをしておかないといけない脱走名人でもあるので、注意したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です