松井ヒレ長ブラックダイヤ
先にブラックダイヤ2019を掲載させて頂いたが、昨年から、神奈川県川崎市在住の中里良則氏は、ブラックダイヤの松井ヒレ長化を進めていた。
その交配が進み、現在、この姿にまでなったのである。
ブラックダイヤに、栗原養魚場から送られてきた松井ヒレ長黒蜂を交配することで、松井ヒレ長の遺伝子を受け取った系統で、F1では、もちろん、松井ヒレ長は出現しない。
そのF1同士を交配すると、F2から松井ヒレ長の表現を現わす個体が出てくるのである。
それでも、黒蜂の血統を一度入れることで、ブラックダイヤの特徴であるラメ鱗は多少、失われることになる。
F2の中で優先されるのは、松井ヒレ長になったものなのだが、その中でもブラックダイヤの表現を少しでも見せる個体を選抜して、インブリーディングする。それと共に、よりブラックダイヤの表現を見せる個体と、中里氏のブラックダイヤの普通ビレの個体を戻し交配して、傍系を作るなどされながら、この表現の松井ヒレ長ブラックダイヤにされたのである。
松井ヒレ長化しても、尾ビレ外縁などの白色の部位がしっかりと残されている。これはオロチの血統である。
ここまで出来上がった松井ヒレ長ブラックダイヤであるが、この状態では、中里氏はリリースされない。よりブラックダイヤの特徴を現すまであと一世代は続けられるのである。
写真の個体と同腹のものは、松井ヒレ長黒蜂を送られた栗原養魚場に、種親として送られた以外は、もう一人のメダカの作り手のところに送られただけである。
ヒレ長メダカが知られるようになって、今年で5年目、今年はスワロー(風雅)、松井ヒレ長とも再び、注目される年になりそうである。
次から次へと気になるメダカが登場してきます。興味がつきません。素晴らしいですね。