ベロネソックス・ ベリザヌス

卵胎生メダカの仲間の最大種、ベロネソックス・ベリザヌス Belonesox belizanusは、中米のベリーズ、ヴェラクルーズ、メキシコ、ニカラグアに産する、魚食性の卵胎生メダカである。

ここで、いきなりベロネソックスについてを図鑑部に載せておこうと思ったのは、このピーシーズのホームページのブログ以前にYahoo!ブログをやっていたのだが、そのYahoo!ブログには、アクセス解析というサービスがある。その中に検索ワードを見ていると、毎週数件ずつ、「ベロネソックス」の検索で自分のブログにたどり着いた方が多かったのである。

このベロネソックス、オスは12cmほどだが、メスは20cmに達する大型卵胎生メダカなのである。

この卵胎生メダカについては、和泉克雄氏の『熱帯メダカ属百科』、あるいは復刻版の『熱帯メダカ属入門』の和泉氏のベロネソックスに対する愛情あふれる文章で飼いたくなった人も少なくないだろう。

実際、中学生時代の自分が大岡山にあった和泉氏の飼育場を訪れたのも、このベロネソックスを見たかったからである。

こちらは産仔中のベロネソックスのメスである。

逆子の状態で産仔されてきた稚魚。

無事に産仔されたところである。

こちらは頭から正常に産仔されてこようとする稚魚である。

産仔直後は水面付近で静かにしている稚魚たち。生まれた段階で2.5cmは超えている。

生まれてから時間の経過とともに、水中へと降り、泳ぎ始めるのである。この段階で産仔の済んだメスは別水槽に移し、稚魚だけで育てることになる。

稚魚はブラインシュリンプも食べるが、数日後には冷凍アカムシを口にするようになる。ブラインシュリンプは与えた方が与えないよりは良いように感じている。

ベロネソックスの繁殖は別に難しくないのだが、「なぜ?人気があるのにコンスタントにマーケットに流れないか?」と言うと、冷凍アカムシ以降の稚魚たちのエサが大変だからであろう。

一回に30〜50匹、大型のメスでは70匹を超える産仔をすることもあるのだが、3.5cmを超えた頃から小魚を十分に与える必要がある。

実は今も20匹のベロネソックスを飼育しているのであるが、Sサイズのアカヒレを500匹購入しても10日ほどで全て食べてしまうのである。

6cmを超えればメダカを食べられるようになるのだが、やはり山ほど食べるので、餌代だけで結構な出費になってしまうのである。

早めに数を減らしたところだが、雌雄の判別も時間がかかり、特にメスだな!と思っていた個体がオスになることも少なくないので、10cmを超えるまでしっかり飼う必要もあったりするのである。

現在、8cmほどになった飼育魚たち、もう1クール、Sサイズのアカヒレを与えたら、メダカに切り替えられそうである。

余剰魚はお世話になっている輸入元、問屋さんに渡すつもりだが、2ペアは飼育しておくつもりである。

「欲しいな!」と思った時にベロネソックスが入手できる…そんな熱帯魚業界になる日を諦めたくないのである。

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