冬磯のキャラクター
大潮の夜に出かけた磯で出会った様々なキャラクターたち。
スズメダイの仲間オヤビッチャ
縞模様が目立つ姿で、忙しなく泳ぐ小型種。夜の磯では岩の下の隙間などで眠っている。
ちょっと変わった名前ではある。由来には諸説あり、東北では赤ん坊のことを“ビッチャ”と呼び、この魚が親になっても小さいということからつけられたという説や、は東北地方などで赤ん坊という意味で、親になっても小さいことからつけられたという説や、沖縄の方言で、「綾が走る」ことを意味する“アヤビッチ”からという説などがあり、全国的に見られるポピュラー種だけあり、由来も幅広い。
こちらはクサフグ
幼魚は磯の潮溜まりに入り込んでいる。ひょうきんな顔つきだが、他の魚を齧ったりするので混泳には少々注意ではある。
ギンポの仲間もいろいろ
ヘビギンポ
ヘビほどではないが、細長い体で尖った顔つきをしている。婚姻色を出した姿はみごとなのだが、それは夏までお預け。
カエルウオ
カエルなのに魚?という名前であるが、ガマ口のような大きな口を持ち、正面から見るとそれらしい。
いつもにこやかな感じである。
コケギンポ
にょろんとした体で岩の下から出てきた。アップで見るとなかなかの顔つき
目の上の皮弁がふさふさである。
そしてオジサン
オジサンの子供。なんじゃそれは?という感じだが、下あごについた二本のヒゲが名前の由来。これは幼魚なのだが、名前はオジサンである。
このヒゲ、泳いでいる時は畳んでいたりもする。餌を探す時など、水底をこのヒゲを器用に動かしている。
名前も姿もいろいろな魚達と出会えたものであった。