愛媛のらんちゅう師訪問

三泊四日の取材旅。
海外出張よりも家空けたか?
濃い内容の四日間を過ごした。
目的のひとつはらんちゅう師の取材、昨年の日らん全国大会でも活躍の目立った四国勢、その中で津島洋介氏、川本智祥氏、武下喜一氏のお三方宅へお邪魔した。

岡山より電車に乗って四国入り。過去、四国へ来たのは一度のみ、愛媛県へは初上陸であった。降車駅まで津島さんが迎えにきてくれ、いざ出発である。
まずは津島さんの飼育場へ


以前の飼育場から移動されたそうだが、中の池は変わらず。別棟もあり、仔引きにはそちらを使う考えもあったそうだが、隣とはいえ、別になっていると使い勝手があまりよくなく、現在はカメ小屋になっていた。
「太くパンチ力のある魚」という力でねじ伏せるような強い魚での勝負にこだわる。
とにかく魚をよく見ることを意識されており、明確な目的を持って飼育されている。
そして二日後にあった愛媛らん友会で

当歳魚 東大関を獲得されていた。

次にお邪魔したのは川本さん宅

昨年、完成した飼育場である。

入り口すぐにはソファが置かれ、くつろぎのスペース。その奥には広々とした飼育スペースがある。
オススメの当歳

可愛らしい個体がわらわらといた(笑)
さらなるオススメはこちらのペア

“ゾウムシ”と呼ぶ素赤のメス。今年の横浜観魚会で見たある魚に対抗するため、更紗のオスとの交配を楽しみにされていた。

そして締めは武下さん宅
お仕事の途中で抜けてきていただいたものだった。


ご自宅横のスペースにすっきりと収められていた飼育場である。
武下さんは津島さんと仔引きした魚を半分ずつ分け合って飼育されている。なるほど、魚を見ると同じ血統というのがわかる魚であるが、それぞれの飼育で微妙に雰囲気が異なるものもある。同系統でも、飼育者によって変わるのがらんちゅうであるのはイヤというほど身をもって知らされていたものである。好みは中寸よりも少し長手で、例えば津島さんが残すごついのは、武下さんは残さないなど、それぞれの趣味が反映されるところでもある。
「最後までやりきる」をモットーにされており、津島さんをして「日本一洗面器に掬われている魚」が武下さんの魚だとしている。それだけ魚をしっかりと観察しているということである。
実は武下さんは東を獲ったことがなく、仲間内で“Mr.西大関”と呼ばれている。次こそはという想いもあるそうだが、二日後の愛媛らん友会で

西大関

立行司
と、優等二席を獲得も、東は津島さん。さすがの“Mr.西大関”であった。

このお三方は年齢も一緒で、競い合いながらも仲間の成績を喜び合い、切磋琢磨されている。さらに当歳日本一を二度獲得されている佐藤英朗さん、昨年の当歳東西獲得の竹内誠司さん、佐々木勝利さんや井門 圭さん、河本圭司さんなど年齢の近い仲間が集まる。最終的には個人の戦いになるらんちゅうではあるが、こうした喜び合える仲間と共に取り組めるらんちゅう飼育は格別だと思えた。

完璧なスケジューリングで一日中案内していただいた津島さんに感謝の濃い一日であった。お三方の詳しいレポートは金魚伝承35号で紹介する。
今年の日らん全国大会は、もう今週の土曜。皆さんの活躍が楽しみである。

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