”黒ラメ黄幹之体外光“の交配系統
埼玉県の『メダカワールド』小熊孝則氏の進める交配系統のひとつで、“KKT(黒ラメ黄幹之体外光)”と“黄光”の交配から選抜累代が進められた。“黒ラメ黄幹之”は岡山県の『静楽庵』が“黒ラメ幹之”に黄や赤を入れるように交配を進めた系統で、黒みのある基調色を持つことで色柄やラメが引き立つ姿をしており、それに体外光を持たせたのが“黒ラメ黄幹之体外光”である。“黄光”は、福岡県の『Azuma medaka』田中拓也氏が“女雛”ד灯”から作出された体外光を持つ系統“妖光”を累代する中から、黄色み強い個体群を選別し、名付けられた系統になる。
こちらは2020年9月に撮影した“KKT”ד黄光”。黒ラメ黄幹之の雰囲気を持ちながら、黄色よりの橙色表現になっていた。さらに累代を進め、2022年初め、F6の段階で新たなハウスネームを付けられた。
赤系の表現を持つタイプ“紅炎”
黄系の表現を持つタイプ“黄炎”
この2タイプは同一系統の兄弟魚になる。他の多色幹之系の品種でも、繁殖させていると赤系黄系とが得られる傾向がある。兄弟系統であるが、不思議と雰囲気の異なる印象も受ける。今後、それぞれのタイプだけでの累代が進むと、また新たな展開が楽しみである。