”乙姫“を使った交配系統
岡山県在住の岡本秀文さんが、“乙姫”ד天女フレアー”の交配を進め、F7の段階でハウスネーム“風月”と名付けた。現在はF10まで累代が進んでいる。
F2まではヒレも伸びず、光体形によく見られる脊椎骨の曲がりも出ることで苦労されたそうだが、厳しい選別淘汰を繰り返したことで、整った体形に仕上げられた。
“乙姫”、“天女”共に光体形の品種のため、特に体形には強いこだわりを持たれている。また“天女”は楊貴妃透明鱗光の黄色素胞が抑制されたクリーム体色の品種で、“乙姫”も作出過程で“紅(楊貴妃透明鱗光)”が使われているため、岡本さんの“風月”でも透明鱗性の特徴も見られる。“フレアー”は光体形で各ヒレの軟条の一部が突出するスワロー(“風雅”)の特徴を指す。
こだわって作り込まれただけあり、光体形の大きなヒレが優美にたなびく姿をしていた。
また、幹之リアルロングフィンの光体形を交配して、“風月”のリアルロングフィン作りも進めている。
こちらは現在F3になっており、さらなる仕上げを進めており、この先が楽しみであった。