横浜観魚会 良魚交換会
全国大会も終わり、完全シーズンオフの前に、多くの会員が楽しみにしている交換会がこの時期には各地で行われる。来シーズンへ向けての戦力補強や繁殖の種親を導入するなど、それぞれの目的を持って参加する催しで、順位決めの戦いではないので、ある意味お祭り的な意味合いもある。
この日曜は地元、横浜観魚会の良魚交換会であった。
土曜日は陽射しも強く、暑いくらいの陽気であったが、この日はいい具合にくもり。暑くも寒くもないちょうどよさで、会場の横浜南部市場には多くの会員やらんちゅうを求める人が訪れた。数年ぶりに訪れた人や、今まで見たことのない人たちも数多くおり、らんちゅうを探している人が増えているのか?という印象も受けた。
午前7時には地元会員によって準備がスタート。8時を過ぎる頃には洗面器も並べ終わり、後は水を張るだけである。手慣れたメンバーのおかげであっという間に準備は終了。
あとは開始を待つまったりとした時間。日らん以来の顔合わせの方も多く、大会後の養生や来季の話など、大会時とは違う和やかな雰囲気であった。
一部、本を並べてみると
らんちゅう師たちもメダカには興味があるようで(笑)
そうこうしているうちに遠方からの方たちも多くの魚を連れて続々と到着。
会長が全ての魚をチェックしながら仕分けをされ、バケツで魚が運ばれて行く。
1匹、こちらは2匹といった具合に並べられた洗面器が埋まっていった。
それに伴い人並みも動いていき、それぞれがお気に入りの魚を熱心に探し出す。
東錦の並ぶ。普通のお店では見る機会も少ない関東東錦。横浜観魚会では東錦部門もあることから、作り手が多く、これを目当てに訪れる方も少なくない。
中には妙な陳列も。元々生き物好きな連中である。こうした出物にも人だかりができて話しは盛り上がる。
本命のらんちゅうと言えば
人気の魚には次々と札が入れられていく。この魚は先週の日らんでも見たという驚きの出品であったが、他の多くの魚は初出。そこは目利きの勝負で、それぞれが真剣に吟味し、これぞという洗面器に札をいれていくのである。
複数の札が入ったところは、競りになる。仕切り担当が進めていくが、あの魚はどれくらいになるか?今日の目安は?とその場所には人だかりができる。競り勝った人は喜び、負けた人は次のお目当てへと即移動。シビアな戦いであったりもする。
でもって、自分。
今シーズンは昨年楽しませてくれた二歳魚を親魚にするつもりでやってきていた。
春の姿。無事に冬も越し、大きくなれよーとこの1匹に集中していた。
が、あれ?と思ってはいたのだが、夏前には…
腸満?
?どころか、決定的ではある。最初の頃は太ってきたなんて見えてもいたが、日が進むにつれこれはヤバイとなっていた。餌を植物質を多くしてみたり、流れをつけて泳がせてみたりといろいろと変化をつけさせてみたものの
ある日、ぷっかりと浮かび動かなくなっていた。シーズンイン前に終了が決定していた。
ペットロスというわけでもないが、心は折れ、もうやめだと再導入もしなかった。
それでも今シーズン、各地の大会を訪れ、仲間の活躍を喜び合っていたりすると、やはり手ぶらで大会へ行くのはなにか寂しい想いもするし、単純にその仲間の輪に入りたい想いも強く感じた。
なので性懲りもなく
お持ち帰り。新たなシーズンの開幕日であった。
こうした交換会などはまだまた各地で行われる。新たな魚を導入するもよし、様々な人の魚を見るもよし、参加して損はない催しである。日らんのホームページなどでも開催情報が出るので、調べてみるとよいだろう。