10月14日、浅草にある『台東館』に集う、5人の広島福山、愛知岡崎のメダカ
次の日曜日、10月14日、浅草、台東館でアクアリウムバスが行われる。
先日も日本メダカ協同組合の第5回鑑賞メダカ品評会を見学させて頂いたが、改良メダカの人気は2018年になり、確固たるものとなったと個人的には感じている。
「えっ?今年から?」と思われるかもしれないが、「今年から」である。
それまでは広く親しまれる趣味ではなく、新たな表現のメダカを作れば評価される、売れる的な要素が強かったように感じていたし、ハウスネームが乱立している時代もあった。
それが、ある程度、改良品種の姿形、色合いが揃ったのが昨年で、今年は、その幅広くなった改良メダカを手軽に楽しもうという一般の愛好家が増えたのである。
10年前から考えれば、メダカ専門店の数も数倍になっているし、30代、40代の“第三世代”のメダカ愛好家が素晴らしいメダカを作出するようになり、全国のどこからとんでもないメダカが出てくるか?全く見えないほど、メダカの愛好家が増大したのである。
当社が出版している『メダカ品種図鑑273』は主に書店で売れる本なのだが、全国の図書館、書店から3月末に刊行して以降、ずっと注文が来続けているのである。
昨年までなら、メダカの販売は通販やメダカ専門店の店頭、そしてヤフオクが主流だったのだが、遠方の人は実物を見て購入する機会が意外に少なく、メダカのマーケットは今尚、需要に供給が全く追いついていないのが現状である。
新しい表現のメダカを作る愛好家は止まることなく、一つの品種が完成すれば、すぐにまたその改良に着手するのだが、一般愛好家はそれこそ、「二年前に発表された魅力的な品種」を飼ってみたくなるのが普通なのである。発表された当時は1ペアが数万円したものが、二年の時間の経過を経て、数千円から5千円ほどになれば、それだけ手を出しやすくなるのからである。
従来のホームページによる通販、ヤフオクでの改良メダカ販売だけでなく、これからは、「魅力的なメダカをいかにして、実物を見てもらうか?」そこに重点を置くことの重要性が増してくるのは間違いないだろう。
さて、毎年数回行われている『アクアリムバス』だが、今回、初の試みで、広島県のメダカ生産者である4名と、愛知県岡崎市にある『葵めだか』の5人が、協力してメダカを出品することになったのである。
コラボした5名が使う呼称は『めだか水彩五番館』、五番館は5人の協力態勢を表した言葉だそうだ。
一軒目が広島県福山市の深川善正氏が主宰される『日本改良メダカ研究所』である。
当社の『メダカ百華第5号』でも紹介させて頂いた、多くの魅力的なメダカを生産されておられ、今回、深川氏が作られたメダカが会場である台東館で実際に見ることができるのである。
二軒目は愛知県岡崎市にある『葵メダカ』さんである。
カブキを作られた天野氏が主宰されるメダカ専門店である。
三軒目は関東ではベールに包まれていたかもしれない広島県福山市にある『栗原養魚場』さん、これまでもごく稀に関東のショップでも見ることは出来たのだが、今回は『栗原養魚場』のメダカも初お目見えするそうだ。
四軒目は広島県府中市にある『日本めだかセンター』さんである。
関東初見参だが、質の良いメダカを主宰される上山さんが作っておられる。
最後が『メダカ百華第4号』でも紹介させていただいた『あまぞんメダカ』さんである。つい最近、“珊瑚”のハウスネームを付けられた、あけぼのと灯の交配で作られた非透明鱗性のメダカを引っ提げて関東に初見参である。
全く新たな試みだが、メダカの実物を見て、購入したい方々にとっては、一度に著名な5名のメダカの作り手のメダカを見ることが出来る良い機会になるだろう。
当日は自分もお手伝いさせていただくかもしれない。
ただ、今回は、5軒からメダカが送られてくるだけで、深川さん、栗原さん、天野さん、上山さん、須賀さん本人は来場はされない。しっかりと会場される皆様で、時間以降はこの5名に直接会って、メダカを入手出来るようになれれば、最高である。
5人とも初の試みのため、不慣れなところもあるかと思うが、是非とも東京近県のメダカ愛好家の方々には来場されて、美しいメダカを見ていただけたらと思う。
2018年から始まる改良メダカの販売方法は、各地のイベントでの生産者同士のコラボから新たな発展の仕方が見えてくるに違いない。
会場は、台東館の7階である。
東京都立産業貿易センター・台東館 7F
〒111-0033 東京都台東区花川戸2-6-5 ( 会館TEL.03-3844-6190 )
交通アクセス(公式)http://www.sanbo.metro.tokyo.jp/taito/access/