広島県福山市、岡山県倉敷市で水路や池の撮影を楽しむ。
倉敷栄蘭会の品評大会取材を明日に控え、前日は『メダカ百華 第6号』の取材を開始した。
『あまぞんメダカ』さんと岡山県井原市の『星田めだか』さんで魅力的なメダカを撮影させて頂いたのだが、その記事は後日で!
その前にFacebookで先行でアップしたオイカワの写真を!
こちらである。下の水草は全てクロモである。
この写真がFacebook上ではかなりな数の「いいね」を頂けて、自分としては、「まだこういった自然の姿で反応してくださる方が多いんだな!」とちょっと嬉しくなってしまった。
オイカワは日本産淡水魚の中でも綺麗な種類だが、やはり水草と澄んだ水が揃うと、さらにその存在感が際立つのである。
こちらは12cm前後のカムルチー(雷魚の一種)の幼魚。外来淡水魚だが、最近はなかなかこういった光景が見られなくなっている。
外来淡水魚は在来種に対しては「いない方がいい」存在であることは否定しない。しかし、池の水を全部抜いて外来種駆除を売り物にしているテレビ番組があるが、「外来種だ!殺せ!」と言いながら、日本の生態系を壊していることに気づいていないのには困ったものである。
テレビ番組だから、視聴率さえ稼げればいいのだろうが、生物に対する敬意を全く感じない。
例えば、このカムルチーにしても、カムルチー自らが日本にやってきた訳ではない。
カムルチーが日本に来たとされる時期から90年が経過している。
確か、その番組では、堺市の野池で、カムルチーが数千、数万匹いるとかおっさんが嘯いて、池の水を抜いたら5〜6匹のカムルチーを捕獲して、大量の在来種を別の池に移すという暴挙をやっていたが、ひどい話である。
これまでに数千、数万匹のカムルチーがいた野池があるなら教えて欲しい。
このカムルチーの幼魚が50〜60匹いた場所にはオイカワもいたし、ヤリタナゴもいたし、カネヒラ、フナ類も泳いでいた。水草も繁茂していたし、このカムルチーをただ「悪」と決めつけられるのって生物に全く敬意を持っていないとしか言えないのである。
ガーパイクしかり、ケツギョしかり…飼っていた魚を野外に遺棄するような人には生物を飼育して欲しくはないのだが、その数例で、「特定外来生物だ!」と決められるのもたまらない。
もっと、野生での魚たちの苦労しながら生活している姿を観察してもらいたいものである。
落ち着いている環境はなるべくそっとしておく、その気持ちなしの生物を甚振る番組が早く終わってくれることを望みたい。