プラケースに収容した卵付きの毛糸産卵床は、取り出した日から仔魚が次々と泳ぎ出していた。

フ化してすぐはお腹に卵黄を持つために餌を食べないが、数日後には活発に餌を求めるようになる。
仔魚の初期餌料には微小な餌が必要である。
まだブラインシュリンプは食べることはできないが、最近ではゾウリムシや青水を入れプランクトンを食べさせることもされる。
昔ながらの人工餌料も針子用など微小なパウダー状の製品が使いやすい。

入れるとすぐに水面に粉が広がる。水面に油膜が張っていたりすると、粉餌を入れても広がっていかない。そのような状態では、酸欠や水質の悪化を招き、仔魚に大きなダメージを与えてしまうので、入れた粉餌が固まっているようならエアーレーションを入れたり、水換えしたりと対処したい。

仔魚も活発に粉餌を食べる。餌を食べ出した仔魚はどんどんと成長していく。
数いる仔魚を見ていると、大きさの違いが見えてくる。これは産卵時期の数日の違いで、やはり先にフ化した方が大きくなる。

同時期であっても、たまに飛び抜けて成長が早い個体もいる。
これくらい大きさの違いがあると、大きな個体が小さい個体を追ったりつついたりする姿が見られる。
大きな個体は分けるなどすることで、共喰いなどの防止にもなる。

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