シロメダカとアオメダカ

ヒメダカと共に改良品種のメダカとして古くから知られるのがシロメダカとアオメダカである。それでも江戸時代から親しまれているヒメダカに比べると、流通しだしたのは二十年ほど前からである。ベテランのメダカ愛好家からも「最初に飼ったのはアオやシロ」「昔はそれしかいなかった」という話をよく聞く。ここ数年での改良メダカの進化は凄まじいものがあるが、ヒメダカ、シロ、アオの御三家も長く親しまれているメダカなのである。

シロメダカは野生メダカと比べると、黒色素胞と黄色素胞が欠如したタイプになる。

ヒメダカの黄色素胞が欠如した個体を元に選抜交配によって作出された。
明るい白色の体が特徴である。

この体色は周りにあまり影響されないないので、屋外や水槽飼育どちらも楽しめる。


体格のしっかりとした個体が多く、他の品種に比べても大柄な体格になる。強健で、しっかりと餌を与えていればたくさんの卵を産んでくれる。
販売されているシロメダカの中には、少ないもののヒカリ体形の個体も見られる。

お宝探し的な楽しみもできる。

アオメダカは、ヒメダカが野生メダカの黒色素胞を欠如したものに対し、黄色素胞が欠如したものになる。

ただし、青といっても海水魚のコバルトスズメのような青でないのはよくわかるだろう。
微妙に青みがかって見える色合いは、黒色素胞と白色素胞、そして虹色素胞によって作られている。白色素胞は光を散乱させる役割があり、虹色素胞はグアニンという結晶を持ち、光を反射させる性質を持つ。これらの色素胞によってアオメダカの見た目の体色が表現されている。
そのためアオメダカは太陽光を当てて飼育した方がより特徴的になる。室内で育てていると、ややくすんだシロメダカのようになってしまう。
こちらは屋外で飼育していたアオメダカ

黒の色素が濃くなっているのがわかるだろう。どうしても水槽で見ていると青みがわかりにくくなってしまうのが弱点だが、黒い容器などで上から見ると違いはわかりやすい。

こちらもヒカリ体形が見られる。

やはりしっかりとと太陽光を当てることで特徴的な姿を楽しむことができる。

多種多様な改良メダカが存在する現在だが、原点の改良メダカも忘れてはいけない存在だろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


新着書籍情報(書籍注文はこちらから!)

Medaka17outfinish

メダカ百華第17号 3月末日より発送再開予定

¥2,400(税込)
詳細を確認
MEDAKAPF03

Medaka ProFile Vol.003 五式、紅薊、乙姫 ブラックリムを持つメダカ(3月下旬より発送再開予定)

¥1,000(税込)
詳細を確認
COVER1-4Medaka16finish

メダカ百華第16号 9月27日より発送開始

¥2,400(税込)
詳細を確認
1115

期間限定 メダカ百華第11号から第15号 5冊セット

¥10,000(税込)
詳細を確認
IMG_6918

メダカ百華第15号 2023年5月25日頃より再販売開始

¥2,400(税込)
詳細を確認
MEDAKAPF02last

Medaka ProFile Vol.002 ブラックダイヤ&ブラックダイヤ交配系統

¥1,000(税込)
詳細を確認
Medaka14finish

メダカ百華第14号

¥2,400(税込)
詳細を確認
COVER1-4Medaka13finish

メダカ百華第13号(空輸分完売、6月23日より販売再開)

¥2,400(税込)
詳細を確認
MedakaCatalog3

メダカ品種図鑑 III

¥2,400(税込)
詳細を確認