2024年3月に印刷物として発刊した『メダカ百華第17号』を電子書籍版として発刊しました。

『メダカ百華第16号』から表紙のデザインを一新し、ページ中央にメインタイトルを入れること!

今号は

「改良品種に必須の『選別と淘汰』、
 呼称ではなく、メダカ個々の特徴を
 見抜く感性が、感動を与える魚を作る。」

に決定した。

今から一年半前の発刊だが、この頃は今年と同様、シーズンになると毎週のように全国各地でイベントが開催されるようになり、販売者も増え、メダカの質も玉石混交、選別をあまりしないメダカをハウスネームと価格だけを書いて販売する人がかなり増えてきた時期でもあった。

本誌で何度も書いているのですが、観賞魚の世界、「買ってください」ではなく、良い魚を作って、多くの愛好家から「欲しい!譲ってください!」と言われて売買が成立するのが理想的なところである。

昨年までは、それこそ、人気系統が出ると、人気系統を作り上げた苦労などそっちのけで「我先に!」と卵や稚魚を販売する人がかなり多くなり、初リリースから数ヶ月で価格が暴落することが多く、作り手もせっかく趣味で飼育を楽しんでいる人もガッカリしてしまうような状況であった。

今年は、そういった動きが多少は抑えられたようで、短絡的なお金儲けだけだった人が減ってきたことはメダカ界にとって悪いことではない。やはり、メダカも生き物、好きで飼育し、良い魚を作ろうという人たちが楽しめる環境であることは大切なことである。

『メダカ百華第17号』は、「改良メダカ 楽しむということ』という6ページからスタートした。

岡山県総社市にある『夢中めだか』がリリースされた“ハイビスカス”、“カーネーション”は光体形でヒレ長を持つ系統として注目を集めた。

一つ一つの系統の特徴をしっかりと現した個体を愛好家の方々に提供する、この意識の高さが『夢中めだか』の坂上 学氏のモットーなのである。

2026年は間違いなく注目される“シンデレラ”がリリースされる予定で、メダカ界の新たなシーンを開幕するフラッグシップとなることだろう。

“マリアージュ”、“エメキン”交配系統は常に注目して追っかけている系統の一つである。このヒレの軟条の伸長と共に、各ヒレの外縁が白く縁取られる特徴は、メダカの見た目を大きく見せる効果もあり、様々な系統が作り出されていることは、今後のメダカ界の一つの大きなカテゴリーとして確立していくことだろう。

宮崎県在住の『めだかのバタ子』さんの作る系統の完成度の高さ、そして体形の良さを紹介させて頂いた。

多色の体外光の魅力を川戸博貴氏、そして『菊間めだか』の田中敬士氏の作られる系統を中心に10ページで紹介させて頂いた。

“ネプチューン”のリリースから注目を集めた『メダカ屋サバンナ』さんの作る“サンシャイン”、“プリンス”を紹介!“ネプチューン”系統の持つラメ表現がより強調されている。

“ブラックダイヤ”交配系統は“ミッドナイトフリル”の登場以降、各々の特徴を伸ばす累代繁殖、交配が行われており、魅力的な系統が次々と作られている。この色合いでロングフィン、ヒレ光を持つ系統は、今後も高い人気を得続けていくことだろう。

この頃から角膜内にグアニンが溢れ出た、“アースアイ”、“ブルーアイ”の交配系統の完成度が高まってきてもいた。目の表現だけでなく、体側の内側にもグアニン層が集まる特徴を“グロウボディ”と呼ぶようにしたのもこの頃であった。

ヒレ長メダカの各系統は、一つの系統を作り上げたら、次の目標として多くの作り手が挑むところで、ヒレ長系統もどんどんと注目度を高めている。

『HOT&NEW』というページも作ってきた。突然変異個体や今後のメダカ作りに貢献しそうな系統を主に掲載してきた。メダカの質を高めるために、こういった個体の存在は覚えておくようにされると良いだろう。

『メダカ百華』のバックナンバーは知識を高めることに貢献できるものだと考えている。本号も、多くの人にご覧いただきたいので2025年11月末頃まで、定価1800円のところ、特別価格1200円で販売いたします。

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