
2025年はメダカ界が「一新する年になる」と感じるようになった。
その理由は今年から改良メダカを新たに飼育される人が非常に増え、逆にメダカにはそう興味はなく、お金儲けだけを目的としたメダカブリーダーにとっては、メダカの価格が下落したと感じ、止めていった人も今年はチラホラ聞くようになっていたのである。
「生物を飼育、販売する」、ここには、販売者側の責任感が不可欠なのだが、強健なメダカは、すぐに販売が出来ることに利用されてしまい、二次販売者、三次販売者は、改良品種にはこちらも不可欠な選別淘汰をしないで、なんでも販売してしまおうという感じを今年の春までは見かけていたのであるが、それでは、売れなくなってしまっても当然である。
昨日、今年のノーベル化学賞を京都大学の北川進氏らが受賞されたのであるが、その北川氏の受賞のインタビューで、成功の秘訣を問われると、「興味を持って挑戦するという姿勢、ビジョンが必要」と答えられていた。また、子供たちへの言葉として「ある日突然、宝くじを引いたのではない。育っていく中で出会うことを大切にすると花開く」とも言われておられた。
「面白いことをやるのがサイエンスや」、「人の真似や人が作ったものに何か加えるのは面白くない」、「興味は持ち続けることで洗練され、強くなっていく。興味があることを大切にすると、新しいものが見えていく。気がついたら、面白い境地に達している」
改良メダカを飼育しながらノーベル賞を狙う訳ではないのだが、メダカという魚を改良していく上では、それらの言葉に共感できるところはある。
「自分のオリジナルの系統を作りたい」なら、まずは、その姿形、色柄を白い神に描いてみることである。そのイメージが出来たなら、それを作るための種親を探すことで、オリジナリティのあるメダカを作る道程が始まるのである。
そのために、それぞれの品種、系統の作出者の考え方、オリジナルの姿形、色柄をしっかりと知っていくことは大切なことである。
今年から改良メダカを始めた人にとっては、今年の見たメダカの情報だけでは不足で、本を作っている自分にとっても、「前に戻って再確認する」ことは常にやっていることだったりする。
今回、eBookで作った『メダカ百華第12号』は、2021年12月に印刷物として刊行したもので、4年前のことになるのだが、ここからもう一度、改良メダカの世界に触れてみることが、今こそ重要だと感じ、ここから先月に刊行した『メダカ百華第20.5号』までじっくりと見ていただけたらと思う。

改良メダカの魅力を大きく変えた存在の一つ、“雲州三色”から『メダカ百華第12号』は始めた。

そして、“あけぼの”、“陽炎”の作出者である岡山県在住の小寺義克氏の魚も紹介させて頂いている。

そして、衝撃の登場となったの垂水政治氏作出の“マリアージュロングフィン”を初掲載させていただいた。

故中里良則氏が発見、固定されたリアルロングフィンの交配系統もこの頃から次々と作られていた。

福岡県古賀市で改良メダカを作られている『Azumaめだか』さん作の“モルフォ亜種”もグランブルー、レーヴへと変貌したのもこの頃のことであった。この“モルフォ亜種”の表現はこれからもっと追求されていくことだろう。

ラメ系統もどんどん美しさを増している時期でもあった。『静楽庵』作のサファイア系を交配された“三色ラメ幹之サファイア系”は、衝撃的なリリースであった。

現在のラメの世界に大きな影響を与えた『道三めだか』さんにも初取材させていただいていた。

“黒百式”系統は最近はあまり見かけなくなりつつあるが、まだまだ作り甲斐のある系統の一つである。
160ページオールカラーの一冊、多くの人にご覧いただきたいので2025年11月末頃まで、定価1800円のところ、特別価格1200円で販売いたします。
