インドやマレー半島を中心に、東南アジアやアフリカに広く分布するスネークヘッドの仲間たち。インド便を中心に各地から輸入されており、最近ではどの季節でも何かしらの種類がショップの水槽で見ることができる人気のグループになっている。
1mに届くかという大型種から、15cm程度の小型種までおり、それぞれ美しい色彩や模様を持つなど、その姿はバラエティに富む。

アイズファイヤー・スネークヘッド
目の周りの模様から歌舞伎の隈取りを連想し、初輸入当初はスネークヘッド“カブキ”とも呼ばれていた美種。

レッド・スネークヘッド
画像は幼魚の群れ。その名の通り、鮮やかな赤い体をしているが、この色合いは幼魚の特徴で、成長するに伴い、青黒くなり、別種のような姿に変化する。成魚では1m近く成長する大型種。

ニューレインボー・スネークヘッド
レインボー・スネークヘッドの後に初輸入されたための呼称。青く染まるヒレから、ブルーレインボー・スネークヘッドとも呼ばれる。成魚でも15cm程度の小型スネークヘッドで、水槽内繁殖も報告されている。


普段はゆったりと泳いでいたり、水底や物陰にいたりもするが、獲物を見つけて捕食する姿は獰猛な肉食魚でもある。こうした様々な動きも見ていて楽しい。スネークヘッドの仲間は、基本的に丈夫な種が多い。幼魚では導入直後など移動による変化から白点病などになるが、適度な管理ができれば回復も早い。肉食魚で性質も荒めなので、口に入るような他種との混泳はできないし、同種間でも激しく争うので、基本は単独飼育が望ましい。幼魚や若魚での販売が中心だが、大型種では、当然それなりの大型水槽が必要になることも忘れてはいけない。成長過程の色合いや模様の変化、種類によっては繁殖に挑戦できたり、単独飼育でも様々な動きをみせてくれるスネークヘッドの仲間は、魅力溢れる熱帯魚になる。


スネークヘッドを楽しむため、基本的な人気種を中心に豊富なカタログ写真で紹介し、日常管理や飼育法をわかりやすく解説した、飼育の手引き書となる電子書籍になります。

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