多肉植物の魅力のひとつが、そのバラエティの多さにある。草姿だけでなく、葉の一枚一枚、それぞれの色味などもバリエーションが多く、ひとつのグループの中でも多岐に及び、同じ種でも違いがあったりする。
販売されているのを見ても、同じ種類が複数鉢置かれていることも多く、ひと鉢ごとに枝姿が変わっていたりして、目移りしてしまう。異なった種類だけでなく、同じ種類でも「またひとつ、もうひとつ」といった具合にコレクションが増えていってしまうのが多肉植物である。
人気の高いエケベリアの仲間。集め出すと止まらない。
多肉植物の仲間は、室内でも手軽に栽培を楽しめ、他の観葉植物に比べて日照や水やりなどの管理が楽で、デスク上や台所、出窓などに置いたりできる。生長速度もゆるやかで、極端に大きくなることもせず、株分けどころか、枝1本、葉っぱひとつからでも増やすことができるなど、楽しみに溢れている。
お菓子のような形の葉を持つセダムのオーロラ。容易に増殖できる。
耐寒性に優れたセンペルヴィブムも種類が多い。
細かい毛に覆われた可愛らしいコチレドンの熊童子。
「窓」と呼ばれる光が透けて見える葉を持つハオルチア。
その可愛らしい姿は、初めて見た方が思わず手にとってしまうもので、衝動買いする人も少なくない。園芸店だけでなく、インテリア雑貨店などでも扱われるようになっており、100均ショップでも入手できる安価種も多く、非常に身近な存在になっている。
多肉植物の世界のほんの触りですが、基本的な人気種を中心に豊富なカタログ写真で紹介し、基本的な栽培法や殖やし方なども写真を使ってわかりやすく解説した多肉植物を楽しむための手引き書となる電子書籍になります。