Hitomi
特徴的な目を持つ金魚、『水泡眼』は古くから知られる品種である。目の部分に袋がついているようなユーモラスな姿で楽しまれている。それと似た特徴を持つメダカが埼玉県『行田淡水魚』小暮 武氏の作出された“Hitomi”である。
金魚の水泡眼は、目の下部分に大きな袋をぶら下げている形状だが、メダカでは目の角膜全体が袋状に大きくなっている。“Hitomi”は眼経の大きな“ビッグアイ”の要素も持っているため、さらに特徴的な見た目になる。
メダカの『水泡眼』は、十数年前から知られていたが、突然変異的に単発で出現する程度で、遺伝はしないとされていたが、小暮さんは2018年に小暮さんはクリアブラウンのF4で水泡眼の遺伝を確認された。当時、水泡眼のメダカが群れ泳ぐ光景を見せていただいた時には驚かされた。その後、2020年にハウスネーム“Hitomi”をつけてリリースを開始された。
この袋状の中はリンパ液で満たされており、乱暴に扱うと破れてしまう。再生はするものの、元の大きさに戻らないこともあるので扱いは丁寧に行いたい。