令和黒ラメ幹之サファイア系
2022年4月、岡山県の『静楽庵』から満を持してリリースされたのが“令和黒ラメ幹之サファイア系”である。
昨年秋の時点で、“サファイア”譲りの青いラメとヒレを染める朱色の姿が完成しているようにも見えたのだが、『静楽庵』としてはより安定した形質にするために冬の間にさらに累代を重ね、この春のリリースとなった。
今までの三色ラメ幹之は、非透明鱗性のためヒレに色を乗せることは難しかったのだが、『静楽庵』が発見、命名した“令和遺伝子(RP-3)”により、各ヒレに朱色が入り、ラメの乗りも増えた。さらに、透明鱗性のメダカのような体の色抜けをすることもわかり「成長具合によって透け具合や色味が変わることも楽しんでもらえるメダカです。」とされていた?ラメ幹之の下地に“サファイア”の大きな青いラメが複雑に入り、各ヒレが朱に染まる姿は見応えがある。
『静楽庵』の育て方では、二ヶ月で2.5cmに育て、リリースするのは約3cm程度で生後三ヶ月くらいになる。この“令和遺伝子(RP-3)”を持つ「令和」シリーズの特徴としては、仕上がりは遅めで、生後五ヶ月くらいからしっかりとした色乗りができあがるそうだ。そのため、リリースする魚たちは、これから仕上がっていくような形になる。飼い込むうちにヒレの色合いも濃くなり、体の色抜けにより模様が変化したりする。ラメもつながったりすることなどの変化が見られるので、その姿は幅広く楽しめる。