三色ラメ幹之サファイア系
岡山県の『静楽庵』で進められていた“背ビレなし黒ラメ幹之 サファイア系”の青いラメを移行させる交配系統のひとつで、“三色ラメ幹之”との交配で作出された“三色ラメ幹之サファイア系”。
2021年夏にリリースされると、その強烈な姿は大きな反響を呼んだ。春にリリースされた“白ブチラメ幹之サファイア系”、その後に“オーロラ黄ラメ幹之サファイア系”が紹介されていたのだが、本系統の登場は“青い宝石 第5弾”として圧倒的な人気を獲得した。
“サファイア”の特徴である青い大きいラメが背中全体に幅広く入る。朱や黒斑の上にそのラメが乗ることで、さらに複雑な青の表現を楽しめる姿である。“三色ラメ幹之”自体、三色柄にラメが散らばる姿から人気は高く、それ自体を追求している愛好家も多い品種であったが、この“三色ラメ幹之サファイア系”のラメ表現は別次元の姿であった。
他のラメ系品種でもそうだが、朱色を濃くするとラメの乗りが悪く、ラメが多いと朱色が薄いという傾向があるが、『静楽庵』の系統ではその点も改良が進められている。また、ラメの多い個体を選ぶとメスが多くなりがちだが、累代を重ねることでオスでも数多くのラメを持つ姿になってきている。赤青白黒の表現を堪能できる姿といえる。