クリアブラウン系の交配系統

　ハウスネーム“ミント”は、クリアブラウン系統の肌色体色のタイプをベースにして、埼玉県熊谷市にある『武州めだか』の安藤　薫氏が作出命名された。緑色がかったラメが背に並び、各ヒレの軟条の一部が突出するスワロータイプのヒレを持つ。

　
　安藤さんは、この“ミント”の普通体形の個体に、“夜桜”を交配した系統にも取り組み、ハウスネーム“彩桜（さいざくら）”と名付けられた。

　呼称の由来は、埼玉県が「彩の国」と呼ばれること、そして熊谷市の花が桜であることから名付けられた。

　ラメをより強化するために“夜桜”を交配し、普通体形にするために交配系をさらに“夜桜”に掛け戻しをして形質を固めている。伸長するスワローのヒレを持つために“ミント”が卵を落としやすいこともあり、普通体形を作ろうと思ったそうだ。

　もうひとつ、“ミント”の普通体形に“黄桜”を交配した系統も作られている。“彩桜”のゴールドタイプとして、“ゴールドライム”と呼ばれている。

　やや橙色がかった体色で、“ミント”由来のラメが入る姿になる。こちらも普通体形で固められており、スワローの“ミント”、普通体形の“彩桜”として、累代を進められている。