第60回日本らんちう協会全国品評大会で、当歳魚の部で日本一、昨年の第61回全国大会でも当歳魚で西大関(日本第二位)とらんちゅうの世界では著名な若手らんちゅう師である静岡県周智郡森町の安藤 寛氏、その安藤氏が累代繁殖させているメダカを紹介しよう。
そのメダカはこのハウス内のらんちゅう池ではなく、ハウスの左側外に見える水色のジャンボだらいで飼われている。
もう三年になる灯(あかり)の累代繁殖個体である。
ブラックリム(クリアブラウンタイプ)タイプで頭部にだけ黄色味が現れた個体である。
黄ブチラメの個体である。
鮮やかな黄色の個体。
密かな人気を得ている多色の幹之と同等の表現を見せる個体。
こちらは上の個体よりさらに多色化した個体。
ブラックリム(クリアブラウンタイプ)タイプの多色個体。オーロラ幹之などの呼称もある。
ブラックリム(クリアブラウンタイプ)タイプの特徴をよく表現した黒さが増した個体。
白ブチに見えるが、この個体にもブラックリム(クリアブラウンタイプ)タイプの血統が受け継がれている。
赤というか黄色味が独特な個体である。
半だるまタイプの体形だが、ラメの輝きが面白い個体である。
今回は安藤 寛氏が累代繁殖している個体を紹介したが、これは昨春に「ラメを持った個体を選抜して繁殖させた」ことから、よりブラックリム(クリアブラウンタイプ)タイプが分離されたと言えるだろう。
灯(あかり)は様々な血統が入り混ざった品種で、選ぶ親によって様々な変化を見せるメダカである。
ウチにも安藤ラインの灯(あかり)をずっと繁殖させているのだが、タイプ的には黄幹之タイプが多くなってきている。
メダカの繁殖は、メダカを飼育、繁殖させている愛好家の好みが出やすいというか、種親の選定によって様々な変化を見せるのである。
今年も灯(あかり)はさらに分離、固定が進んでいるだろうし、新たな改良品種の種親としても使われていくことだろう。
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