『星田めだか』訪問

 岡山県『星田めだか』を最初に訪れたのは2020年5月であった。メダカシーズンまっただ中だったこともあり、見る容器見る容器、すべてがメダカで埋まっていた。その際、中心に見せてもらったのは三色ラメ幹之であった。その見事な種親たちは、メダカ百華の9号で紹介させていただいた。今回も、今シーズンの種親三色ラメ幹之を中心に撮らせていただいた。

 ハウスの中には採卵用のプラ舟が並ぶ。

 フル稼働前の時期なため、空き容器もまだ多いが、その合間合間にあるメダカの入った容器には、しっかりとした種親が泳いでいた。前回のシーズン中でも、並んだ容器はひとつおきに空きがあった。これは妹尾さんの管理方法で、水の状態を見ながら、空けてある容器に魚を移し、丸洗いして水を張る。そしてまた4~5日したら、魚を移すといったローテーションを組んで管理されているのであった。熱帯魚の飼育経験も豊富で、水の管理は熟知されている。グリーンウォーターにすることなく、濁りがでるようであればすぐに水換えするという管理で、どの容器も澄んだ状態よい環境になっていた。

 ハウスの中にさらにハウスが設置されている。

 ストーブが焚かれ、加温部屋になっている。ここでは主に異品種交配が行われており、妹尾さん曰く、「加温部屋は玄人向け、ハウスの方は一般向け」とのことであった。品種交配は結果が出るまで時間がかかるし、思うようにもいかないこともあり、万人受けするとも言えない。その点、ハウスの方では三色ラメ幹之を筆頭に、琥珀ラメやサファイア、紅白や夜桜といった多くの人に好まれる品種中心になっていた。

 三色ラメ幹之が群れ泳いでいた。

 これに見とれていると、「そこは普通のです」と、親個体の容器から掬い出していただいた。

 朱の濃さ、白地、墨やラメの入り方など、さすがの姿であった。白地の表現にこだわられており、「紅白に墨が入るぐらいの姿」を意識して作られている。

 近くには紅白ラメの容器もあった。

 明瞭な紅白柄にラメが並ぶ人気品種である。

 三色のヒレ長にも目がいった。こちらは“明けの明星”の呼称もある松井ヒレ長三色ラメ幹之

 たなびくようなヒレが優雅である。

 そして、こちらは同じ表現であるが、光体形である。

 “魔王改”から導き出された三色表現だそうで、“魔王”由来の光体形のヒレが見応えある姿を作っていた。

 本格的なシーズン前ではあったが、すでに採卵は行われていた。

 これは加温容器で、普段はプラ波板で蓋がされており、中の水がヒーターで温められている。そこに産卵床の入ったプラ容器が並んでいる。手前の大型容器に入っているのは水換え用の水である。当然ながら、温度の合った水で水換えをするからである。
 様々な工夫を重ね、常によりよい環境を意識されている。すでに加温容器には数多くの針仔が泳いでいた。次に訪れる際には、この子たちや撮った種親からの子供も育っていることだろう。仕上がった新仔を見るのが楽しみである。

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