惹かれた品種 ”あけぼの“
岡山県の小寺義克氏が作出した非透明鱗三色の銘品種“あけぼの”
楊貴妃に幹之メダカを2回交配し、その後、さらに楊貴妃と幹之を交配した中から選抜した個体を交配するという作業から“あけぼの”は誕生した。
“あけぼの”は、常々、「本物を見る必要がある」と言われていた品種である。当時、流通量も増え、各所でその名前を見ることはあったのだが、作出者である小寺さんご本人の魚を見る機会を得たのは2018年の秋であった。
上の2点はその際に撮ったものである。その姿に圧倒されたことをよく覚えている。朱赤の濃さ、黒斑の明瞭さと、それらを引き立たせる体の白地など、「これが本物の姿」という強烈な雰囲気を感じさせるものであった。1匹1匹、どれもが個性ある姿をしており、“あけぼの”作者の小寺さんご自身が選別し、残された個体たちの迫力に圧倒された。
今回、久しぶりに小寺さんの“あけぼの”を撮影した。
その姿は、あいかわらずの美しさを見せてくれていた。
美しい色彩と模様の表現を見せ、まるで錦鯉を見ているかのような印象を再び受けた。さすが!という感想であった。