殖えるホテイアオイ
ホテイアオイやホテイソウ、水玉という具合にいくつもの呼び名がある浮遊性の植物で、観賞魚店だけでなく、初夏には普通の園芸店などでも取り扱われるポピュラーな存在である。
黒い根毛が密集した根を水中にたらし、この根をメダカの産卵床として利用する愛好家も多い。メダカのフンや餌の食べ残しなど、水中の養分を取り込んで生長するため、ある程度の水質水質浄化にも役立つ。
生長増殖力は非常に高く、水中の養分と陽の光があれば、あっという間に容器いっぱいに殖えてしまうこともある。
こうした水面を覆ってしまうような状態では、水中も多量の根がはびこっており、メダカたちの泳ぐスペースもなくなってしまう。適度に間引くようにして、水面を空けて餌を与えるようにする。
ホテイアオイが殖える際、走出枝と呼ばれる枝を伸ばし、その先に子株ができて殖えていく。
一株を取りだしてみると、よくわかる。この親株は二本の枝を伸ばしている。この枝は脆く、指で簡単に千切れ、持ち上げただけでも折れてしまう。
あまり大きな株で邪魔になるようであれば、新しくできた子株に更新してもよい。ただし、非常に強い増殖力があるので、殖えすぎた株を自然の池や川に放つようなことをしては絶対にいけない。
それと、
いつのまにか現れるオンブバッタ。これがホテイアオイの葉をよく食べる。葉が虫食い状になっていたら、どこかに潜んでいるかもしれない。