掃除役の巻き貝
水槽内の掃除役として重宝するレッドラムズホーン
和名をインドヒラマキガイという巻き貝の仲間である。熱帯魚を扱う観賞魚店では古くから知られる存在であり、グッピーなどの水槽に入れて、残った餌を食べてくれる役立つ生き物である。
カタツムリと同様に、殻から軟体部を出し、かなりアクロバティックな動きも見せる。水草にぶら下がったり、壁面を上り下りしたりと、意外と活発な動きをする。
壁面のコケなども食べてくれるが、大きくなっても2cm弱程度なので、それほどパワフルではない。
メダカの容器に入れておいても、残った餌を食べてくれる。特に卵を分けたフ化用の容器に入れて、稚魚の残り餌を食べさせるなどするのもよい。寒さには弱い面があるが、ハウスや室内など保温の効く状況であれば、通年メダカと共に飼うことができる。
また、水換えの目安にもなる。梅雨時で急に気温が変化したりすると、水質の悪化を招き、青水だった飼育水が、急に透き通ったりする。これは青水の元となっていた植物プランクトンが死滅してしまったことによるもので、速やかに水換えをしたい。そして、一見、澄んだ綺麗に見えるような水であっても、この貝たちが水面付近に集まってくることがある。
これは酸素不足や水質悪化のため、貝たちがこの環境から逃げ出そうとしている状況になる。もちろん、メダカにとってもよくない状況なので、貝たちの動きを見て、異常を感じたら、すぐに水換えなど対処をしたい。