メダカをじっくり見つめながら飼う楽しみ 2
昨日の夜は、半年ぶりに水槽でメダカの横見写真を撮影した。現在、流通しているメダカの多くは上見で楽しむように色柄が改良されているのであるが、横見で見ることが出来るメダカの表情も楽しいのである。
今年のメダカ界、どんなメダカが作られ、どんな新たな表現を見せるメダカが発表されるのだろう?
過去3年ほどで、メダカが表現できそうな色彩はかなり実現してきたように思える。しかし、これから同一のハウスネームから分離するそれぞれの表現を固定していく、あるいは色柄を高めていくという部分がより注目されるかもしれない。
例えば、体内光を多色の品種でも見える方向に持ってきたり、錦鯉の白写り、緋写りのようにブチを明瞭にさせたり、これまで誰かがやっていそうで、やっていなかった交配はもっともっと追究される方向で進んでいくことだろう。
その中で、一つのテーマとして、「色柄を高めていく」、「分離するそれぞれの表現を固定していく」という部分に興味を持った。
女雛にラメを入れた女雛ラメである。女雛にラメ鱗を入れれば、女雛特有だった“柿色”は色が薄くなる。これは体外光を入れる時と同様なのだが、ラメ光沢を持つ鱗の数と“柿色”の色の濃淡は反比例してしまいがちなのだが、この辺をもっとしっかりと見て行きたくなった。
この個体は朱赤色の部分が多く、比較的、ラメもそこそこ乗っている。
この個体は朱赤色が鈍く、綺麗とは言いにくい。ラメは大きめなのだが、メダカはやはり朱赤色の部分が鮮やかな方が好きである。「これを種親に使うか?」と言えば、私は外すようにしている。
この個体はオスで、女雛ラメとしては、ギリギリセーフと言ったところか!?
合計、10匹の個体の中からオス2匹、メス3匹で加温しながら採卵することにした。
“柿色”が濃く、しかもラメ鱗が多く輝く…そんなメダカたちの群泳を見てみたいので、なるべく多くを採卵していくことにした。