九州、5人のメダカ愛好家の飼育場訪問 1
2018年10月19日、20日の二日間、福岡県、佐賀県の5人のメダカの作り手の方の飼育場を訪問させて頂いた。
この『メダカ百華第6号』の取材である。
今月10日に重版分の販売を再開した『メダカ百華第4号』、『メダカ百華第5号』だが、多くのメダカ愛好家の支持をいただけて、全国の書店、Amazonなどから注文がとまることなく頂けている。
そうなると、作り手としては、『メダカ百華第6号』を更に内容の濃いものに!と力が入ってしまうところがある。しかし、『メダカ百華第4号』をまとめた時も、『メダカ百華第5号』を仕上げた時も、「よし!やり切った!」と思ったものだったので、号数を重ねるたびに、「さらに良いものを!」と言葉では言えるが、なかなか大変だったりするのであった。(汗)
しかし、それも今回の九州の5人のメダカの作り手の方にお会いして、メダカの撮影をさせて頂いているうちに、「よし!第6号も良い本になる!」と思えた有意義な取材旅行となった。
19日、最初に訪問させて頂いたのが、福岡県古賀市在住の『Azuma medaka』の田中拓也氏の飼育場であった。
まだバリバリで採卵をされていた田中さんの飼育場である。
『Azuma medaka』さんは、『メダカ百華第4号』で初取材をさせて頂いてから一年振りの訪問であった。
田中さんの三色ラメである。静楽庵の三色ラメにオーロララメを交配して作っている系統である。
田中さんが灯と女雛の黒の強めの個体を交配して累代繁殖されている“妖光(ようこう)”である。
こちらも田中さんオリジナルの“黄光(おうこう)”である。
こちらも田中さんの新作である。小豆×あけぼのの交配から体外光を持ったメダカが出てきたものを作り続けているメダカで、リリースされれば人気が出ることだろう。
『Azuma medaka』さんでは50個体以上のメダカの撮影をさせて頂いた。詳報は『メダカ百華第6号』にて!
田中さん宅を後にして、古賀駅→博多駅→浜崎駅と移動、夕方近くになってしまったが、佐賀県唐津市にある『コンムーのめだか屋』の近藤 努さんの飼育場にお邪魔した。
『コンムーのめだか屋』のホームページは以下の通りである。
http://konmuumedaka.shop-pro.jp
ブログは http://ikamedaka.jugem.jp
近藤さんの飼育場、そして販売用の容器群である。
こちらは室内で加温できるメダカ飼育スペースである。
近藤さんは、万葉の作出者である島田さんと懇意にされておられ、“万葉”のバリエーションを大切に累代繁殖されておられる。
“万葉”花吹雪タイプ
“万葉”紅白花吹雪タイプ
ウコンカブキである。近藤さんはウコンカブキをじっくりと作り上げておられるのである。
この個体もウコンカブキからの派生タイプである。
幹之メダカの“頭光丹頂”である。こういったメダカを近藤さんは好みのメダカの一つとして大切に累代繁殖されてもおられたのである。
こちらは女雛からの派生タイプである。黒味が強まった新しい表現になってきていた。
メダカの魅力を伺ってみると、「メダカの持つ可能性ですね!」と近藤さん、「メダカの小さな卵でも、成魚になったら可能性を開花させるところ」その魅力を伝えていきたいそうである。
近藤さんはまだ35歳、普段は半導体の検査という気を使う仕事をされておられるのだが、メダカへの情熱がある改良メダカの作り手のお一人なのである。
この日は姫路駅で事故があり、東海道、山陽新幹線のダイヤが大幅に乱れ、帰りの博多駅も新幹線に乗れない乗客、博多から鹿児島方面に在来線で行こうという乗客など、とんでもなくごった返していたので、博多でゆっくりと夕食を食べてから、宿泊場所の久留米へと移動した。
こちらに出ているめだかを飼っている方を教えて下さい、宜しくお願いします。